つながらない覚悟 岸見一郎

社会的に孤独が大きな問題になっています。
コロナ禍を経て、私が、私達が、誰かとつながることの重要性を。

このタイトルは真逆のように受け止められるかもしれない。
しかし、この本で岸見さんの言うところの「つながらない」というのは、
「つながる必要のないつながりはいらない」ということです。

わかりあえるか、わかりあえないか。
その境界線は、その人を理解しようとする試みの積み重ね。
親子だから、夫婦だから、兄弟姉妹だから、友人だから、
そういうことでわかりあえるなんていうことは、ない。

人間関係は、本人無自覚なまま、「支配」や「依存」になりがちです。
一人一人が自分として、わかりあえたらいいし、
本当につながりたい人とはつながりたい。

ヨガの教室でも、
支配的な人間関係でもなく、依存的な人間関係でもなく、
お越しくださった生徒さんの本来のその方自身として、
お付き合いできたらと思っています。

つながらない覚悟、岸見一郎
PHP新書

<岸見一郎>
1956年生まれ。哲学者、心理学者。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。奈良女子大学文学部非常勤講師などを務める。専門のギリシア哲学研究と並行してアドラー心理学を研究(Amazon紹介より抜粋)

<関連記事>
・Arco Iris Yoga 2015年2月7日
嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え 岸見一郎(著) 古賀史健(著) →こちら

・Arco Iris Yoga 2017年5月24日
幸福の哲学 アドラー×古代ギリシアの智恵 岸見一郎 →こちら

自然の力で治す アンドレアス・ミヒャールゼン 繁田香織

シャリテ・ベルリン医科大学自然療法科教授のアンドレアス・ミヒャールゼンが「自然療法」「補完医療」を紹介した本です。

「免疫を高める」、「自律神経を整える」
ヨガではよく言う言葉でありながら、
ヨガ教室やヨガスタジオでは、データをとり実証することは、あまりないかと思います。
(ヨーガ療法学会の研究総会などでは、データをとり研究し発表しています。)

医学博士がヨガやアーユルヴェーダ、ほかの自然医療について、わかりやすく解説します。
いくつかは、すぐに生活に取り入れることができそうです。

アンドレアス・ミヒャールゼン先生は、
昨年の「ヨーガ療法学会研究総会2022鳥取」(私はオンラインで参加)で
海外招待講演で講演くださいました。
「ドイツにおける自然療法の位置づけと役割」
The State for Naturopathy in Germany

<過去関連記事>
2022年6月25日 ヨーガ療法学会研究総会2022鳥取web、こちら

自然の力で治す、アンドレアス・ミヒャールゼン

下記Amazonの本の紹介から抜粋

ドイツのシュピーゲル・ベストセラーリストで14週連続1位
最先端の自然療法を初公開
具体的な「治療方法」はもちろん、健康にいい「スーパーフード」も紹介

ノーベル生理学・医学賞受賞者を多数輩出している
シャリテ・ベルリン医科大学自然療法科教授であり医師でもある著者は、
30年の経験と研究結果に基づいて、
「水治療法」「瀉血療法」「ヨガ」「断食」「マインドフルネス」「アーユルヴェーダ」などの伝統的な自然療法を臨床の現場で利用しています。
そして高血圧や変形性関節症、糖尿病など多くの患者の病気を改善させています。
しかも「治療」のみならず「予防」にも効果をあげているのです。本書にはその具体的な方法も満載。
健康のために誰もが手にしたい一冊です。

<目次より>

・薬よりも体に良い水治療法
・カップを皮膚に吸い付ける吸角療法
・ヨガはスポーツや理学療法よりも効果的
・定期的な断食で長生きできる
・マインドフルネスはストレス軽減のための処方箋
・瞑想で得られるものは何か
・アーユルヴェーダによって治療できる病気
・痛みに効く鍼
・吸血ヒルは古代からの強力な助っ人
・植物の治す力を活かす

著者略歴「BOOK著者紹介情報」より

アンドレアス・ミヒャールゼン(Andreas Michalsen)
シャリテ・ベルリン医科大学(ベルリン・フンボルト大学とベルリン自由大学が共同運営する医科大学)自然療法科教授、シャリテ・ベルリン医科大学病院自然療法科医師、イマニュエル病院(ベルリン)自然療法科医長。主に心身医学療法(瞑想、ヨガ、ストレス軽減法)、食事療法、断食療法、瀉血療法の研究およびそれらを用いた医療を行っている。また、自身の研究チームで、アーユルヴェーダによる治療効果についても研究。自然療法と補完医療に関して、多くの国際的な学術雑誌や学会で論文を発表している。カール&ヴェロニカ・カルステンス財団の理事長。

繁田香織(しげた・かおり)
翻訳家。青山学院大学文学部史学科(ドイツ史専攻)卒。ハイデルベルク大学留学後、ドイツやオーストリアにおいて、世界陸上競技選手権大会などのコーディネーターや通訳者として活動。帰国後、メディカルトリビューン社(旧:ドイツの出版社であるアクセル・シュプリンガー社傘下)で約20 年間、医師向け医学新聞に掲載するドイツ発の最新医学会発表や論文の選定、翻訳、校正編集を行う。現在は、幅広い分野の翻訳に従事し、ドイツの最新医学をいち早く日本に伝えるフリーの医学ジャーナリストとしても積極的に活動している。

萩尾望都 SFアートワークス

萩尾望都 SFアートワークス
萩尾望都 SFアートワークス 河出書房新社

一際目を引く表紙、「スター・レッド」の星。
手に取らずにはいられません。

望都先生のSFに対する情熱が溢れています。
カラーページが多く、しかも美しい。
イラストを見ているだけで、ストーリーが蘇ります。

ページをめくるごとに、ワクワクドキドキ。
本当に幸せな気持ちに・・・。

これ以上のイラスト集はないかも。
大満足の1冊です!

40年間で描きためたSF作品、全50作品を一冊に凝縮!
圧巻のSFカラーイラスト、マンガ原稿も収録した決定版。
200ページのボリューム、掲載点数200点以上。
各作品に萩尾望都本人のコメントもたっぷり掲載。
萩尾SF作品の初出・発表年・連載期間などのデータ関係も完全網羅しています。

【目次】

●プロローグ 文・萩尾望都

●第1章 1970年 SF初期

11人いる!
スター・レッド
追憶
目覚めるものよ
フレア・スター・ペティコート
ユニコーンと少女

●第2章 1970~80年 コラボレーション

百億の夜と千億の夜
宇宙叙事詩
びっくり箱
みずうみ
ウは宇宙船のウ
薔薇の荘園
ドラゴンになった青年
妖精の王国
闇の公子
派遣軍還る
光の王
魔王子シリーズ
惑乱の公子
兇天使
魔道師の杖
猫柳ヨウレの冒険
あいつらの悲歌
∀ガンダム
星の光と伝説
ピアリス

●第3章 1980~90年 SF中期

銀の三角
4/4カトルカース
X+Y
A-A’
マージナル
あぶない丘の家
緑柱石(ベリル)
ハーバルビューティ
モザイク・ラセン
海のアリア
西風のことば

●第4章 2000年 SF近作

バルバラ異界
トレマリスの歌術師

●第5章 1970~2010年 SFマンガの世界

あそび玉
6月の声
精霊狩り
ドアの中のわたしの息子
みんなでお茶を
キャベツ畑の遺産相続人
1ページファンタジア
ユニコーンの夢
11人いる!
百億の昼と千億の夜
集会
びっくり箱
ぼくの地下室へおいで
兇天使
花狩人
スター・レッド
銀の三角
マージナル
海のアリア
ピアリス
バルバラ異界

●萩尾望都のSF関連仕事年表
(Amazon内容抜粋)

<関連記事>
Arcoiris Yoga 2011年11月2日
音楽の在りて 萩尾望都 →こちら

2017年7月14日の感想

幸福の哲学 アドラー×古代ギリシアの智恵 岸見一郎

幸福の哲学 アドラー×古代ギリシアの智恵 岸見一郎
幸福の哲学 アドラー×古代ギリシアの智恵 岸見一郎 講談社現代新書

誰しも幸福になりたいものです。
「ん?なる?」
幸福って、「なる」ものなのでしょうか。

本書では、古代ギリシアの知恵、アドラー心理学の知恵から、
幸福というものを考えていきます。

私が心にしみたのは、第6章の「人生をどう生きるか」です。
ヨガで説かれていることと、非常に似ています。

・人生を終わりからだけで意味づけない
・未来を手放す
・無限の時間があると考えて生きる
・今日のこと、今ここだけに意識を向ける
・今ここで幸福に
・幸運と幸福は違う

皆様もご存じのメーテルリンクの「青い鳥」

幸福を求めて旅立ったのに、どこにも幸福はなかった。
失意のうちに家に戻ってきたら、そこに初めから幸福があった。

外ではなく、私たちの中にある、ということです。
そのことを私たちも知っているのに、つい忘れちゃうんですよね。

<岸見一郎>
1956年生まれ。哲学者、心理学者。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。奈良女子大学文学部非常勤講師などを務める。専門のギリシア哲学研究と並行してアドラー心理学を研究(Amazon紹介より抜粋)

<関連記事>
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・Arco Iris Yoga 2024年9月5日
つながらない覚悟 岸見一郎 →こちら

2017年5月24日の感想

スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール ケリー・マクゴニガル(著) 泉恵理子(翻訳)

スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール ケリー・マクゴニガル
スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール ケリー・マクゴニガル(著) 泉恵理子(翻訳) 日経BP社

「やる気が出ない」「自信がない」 「人からどう思われるか気になる」
「変わりたいのに、変われない」そんなふうに、感じたことはありませんか。

「私だけうまくいかないのは、なぜ?」 
→「科学的な答え」が、本書にあります。

完璧にやらない、先延ばしにする、不安を受け入れる、雑談する…

【第1章】成功を、どう引き寄せるか
【第2章】人間関係を、どう築くか
【第3章】やる気(モチベーション)を、どう出すか
【第4章】マイナス(負)の感情・状況に、どう対処するか
【第5章】ストレスを、どう力に変えるか
【第6章】リーダーシップを、どう育てるか(Amazon紹介より抜粋)

前2作である「スタンフォードの自分を変える教室」
「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」と比べると、
ややビジネス書寄り、「講義」の後に「まとめ」のページがあり、
良いルール、ダメなルール、と非常にわかりやすい構成になっています。

前2作が大変面白かったため、
前作と重なる部分もあり(出版社が異なるので重複はしょうがないのですが)、
正直なところ、ワクワクするような内容ではありませんでした。
それでも、負の感情の処理の仕方、ストレスを力に変えるという考え方は、
この現代では誰にとっても大切なことです。

本書は、日本の働く女性たちに読んでもらいたいとのこと。

<ケリー・マクゴニガル>
ボストン大学で心理学とマスコミュニケーションを学び、スタンフォード大学で博士号(心理学)を取得。専門は健康心理学。心理学、神経科学、医学の最新の研究を応用し、個人の健康や幸せ、成功および人間関係の向上に役立つ実践的な戦略を提供する講義は絶大な人気を博し、スタンフォード大学で最も優秀な教職員に贈られるウォルター・J・ゴアズ賞をはじめ数々の賞を受賞。各種メディアで広く取り上げられ、「フォーブス」の「人びとを最もインスパイアする女性20人」に選ばれる。

<関連記事>
Arco Iris Yoga 2013年9月5日
スタンフォードの自分を変える教室 ケリー・マクゴニガル(著) 神崎朗子(翻訳) →こちら

Arco Iris Yoga 2016年9月5日
スタンフォードのストレスを力に変える教科書 ケリー・マクゴニガル(著) 神崎朗子(翻訳) →こちら

2017年5月5日の感想

穏やかな死に医療はいらない 萬田緑平

穏やかな死に医療はいらない 萬田緑平
穏やかな死に医療はいらない 萬田緑平 朝日新書

先日伺った講演、がん緩和ケア在宅医である、萬田緑平先生の本です。

重いテーマではありますが、日頃から家族で、こういう事を気軽に話せるといいですね。

終活ノート。
去る人にとっても、残された人にとっても、書面に残すことは大切です。
わかるように終活ノートに書き残して欲しいと思いますが、
我が家の場合、おそらく残してくれないかと思うので、
こまめに希望を傾聴していくしかなさそうです。

両親の最後、皆様の最後、私の最期、
それぞれにとっての希望にそうものでありますようにと願います。

「延命治療、後悔しています。。。」
外科医を辞めた在宅緩和ケア医が語る「幸せな死に方」

多くの人が望みながらかなえられない「ピンピンコロリ」。
実は、無駄な延命医療をやめることで、人は眠るように穏やかに、人間らしく死ぬことができる。
外科をやめて終末医療に生涯をかける医師が語る、穏やかに死ぬための生き方。(Amazon紹介文より)

プロローグ 僕が外科医をやめたわけ
第一章 上手に枯れて穏やかに死ぬ
第二章 自宅はホーム、病院はアウェイ
第三章 自分の最期は自分で作る
第四章 これまでの死の光景、これからの死の光景

2016年10月2日の感想

スタンフォードのストレスを力に変える教科書 ケリー・マクゴニガル(著) 神崎朗子(翻訳)

スタンフォードのストレスを力に変える教科書 ケリー・マクゴニガル
スタンフォードのストレスを力に変える教科書 ケリー・マクゴニガル(著) 神崎朗子(翻訳) 大和書房

皆様は、「ストレスがたまる」と感じること、ありますか。
そのとき、どのように考えていますか。

①ストレスは害になる、と考えている
②ストレスは役に立つ、と考えている

①でしょうか、②でしょうか。

<ストレスは害になる>

・ストレスがあると、健康や活力が損なわれる
・ストレスがあると、パフォーマンスや生産性が低下する
・ストレスがあると、学習や成長が妨げられる
・ストレスは悪影響をもたらすため、できるだけ避けるべきだ

<ストレスは役に立つ>

・ストレスがあったほうが、パフォーマンスや生産性が向上する
・ストレスがあったほうが、健康や活力の向上に役立つ
・ストレスがあったほうが、学習や成長に役立つ
・ストレスにはよい効果があるため、利用すべきだ

◎「ストレスは役に立つ」と思うと、実際にそうなる

もし②の考え方をする傾向がありましたら、
①のような考え方もあることを、頭の片隅に少し置いておくと良さそうです。

ストレスと向き合う、ストレスを力にするヒントやトレーニングが沢山。
興味深く、とても面白い本でした。

☆私にとって大切な価値観は?
☆「自分のための目標」を、「自分よりも大きな目標」に変える
☆「目には見えないものを見ようとする」

<ケリー・マクゴニガル>
ボストン大学で心理学とマスコミュニケーションを学び、スタンフォード大学で博士号(心理学)を取得。専門は健康心理学。心理学、神経科学、医学の最新の研究を応用し、個人の健康や幸せ、成功および人間関係の向上に役立つ実践的な戦略を提供する講義は絶大な人気を博し、スタンフォード大学で最も優秀な教職員に贈られるウォルター・J・ゴアズ賞をはじめ数々の賞を受賞。各種メディアで広く取り上げられ、「フォーブス」の「人びとを最もインスパイアする女性20人」に選ばれる。

<関連記事>
Arco Iris Yoga 2013年9月5日
スタンフォードの自分を変える教室 ケリー・マクゴニガル(著) 神崎朗子(翻訳) →こちら

Arco Iris Yoga 2017年5月5日
スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール ケリー・マクゴニガル(著) 泉恵理子(翻訳) →こちら

2016年9月5日の感想

COCOON 今日マチ子

COCOON 今日マチ子
COCOON 今日マチ子 秋田書店

可哀想な、気の毒なだけの少女たちの物語ではありません。

戦時下、戦地となった沖縄と思しきところ。
現代の少女たちと何ら変わらない、普通の少女たち。

どの少女も死にたくなかったし、生きたいと願っていました。

主人公のサンは少女期特有の自己中心性、潔癖さがあります。
彼女の、友情、憧れ、初恋が描かれています。

さなぎが繭を破って外の世界に向かって羽ばたくように、
少女は羽ばたき、その瞬間から少女ではなくなります。

2016年4月7日の感想

鹿の王 上橋菜穂子

鹿の王 上 上橋菜穂子鹿の王 下 上橋菜穂子
鹿の王 上橋菜穂子 KADOKAWA

皆様、いかがおすごしでしょうか。
夏休みを楽しまれましたでしょうか。それともこれからでしょうか。

私は「鹿の王」で、野や山や森を駆け抜けてきました。

まず描かれている世界観に圧倒されます。
それぞれの土地の持つ個性豊かな風土や風俗に魅せられます。
人種も考え方も異なる二人の主人公と彼らをめぐる人々。
感じ方や考え方の異なる多種多様な登場人物たちを、
あえて善悪に分けることをしないため、物語が多層的に広がるのです。

統治する者と統治される者、生き物と人間、肉体と魂、健康と病、
自然がもたらすものと人の手によるもの、医療と宗教。

私たちの体内、防御し生きようとする存在、攻撃し死をもたらす存在、
その中でまた別にバランスを取りつつ共に生きている存在。
これは、体内で起こっている免疫のみならず、
自然界のいとなみ、社会のシステムに通じているなぁ、と。

立場の弱い者に愛情を持ちつつ、かつ公平な目で見る事の大切さ。
時に共感し、時に疑問を持ち、考えて・・・。

守り人シリーズとはまた違う、味わい深い作品でした。
ただいま「鹿の王」という旅から戻り、ほっと一息、という心境です。

<上橋 菜穂子(うえはし なほこ)>
1962年7月15日 東京都生まれ。文化人類学者。児童文学作家、
ファンタジー作家、SF作家、文化人類学者。日本児童文学者協会会員。

「精霊の木」「月の森に、カミよ眠れ」「精霊の守り人」「闇の守り人」「夢の守り人」「虚空の旅人」
「神の守り人 <上> 来訪編」「神の守り人 <下> 帰還編」「蒼路の旅人」
「天と地の守り人 <第1部> ロタ王国編」「天と地の守り人 <第2部> カンバル王国編」
「天と地の守り人 <第3部> 新ヨゴ皇国編」「流れ行く者 守り人短篇集」
「炎路を行く者 守り人作品集」「獣の奏者」「物語ること、生きること」
「明日は、いずこの空の下」「三人寄れば、物語のことを」など

<過去関連記事>
Arco Iris Yoga 2014年4月7日 精霊の守り人 上橋菜穂子→こちら

2015年8月17日の感想

追記
その後
2014年ラジオドラマ化。
2019年3月27日続編小説「鹿の王 水底の橋」発売。
2022年2月4日劇場アニメ映画「鹿の王 ユナと約束の旅」公開。

映画は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて2度延期されました。
新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)のある世界を経て、
この作品の描く世界がより身近に感じられるようになりました。
小説が現実よりも先に、映画に関しては現実とシンクロする作品となりました。2022年11月12日記

嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え 岸見一郎(著) 古賀史健(著)

アドラー 嫌われる勇気
嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え 岸見一郎(著) 古賀史健(著) ダイヤモンド社

今までの物の見方や捉え方を変えるきっかけになる本です。

心理学者のアルフレッド・アドラーの考え方は、
実践するには厳しい面もありますが、幸せに、自由になるために、
シンプルに対人関係を捉える手助けになると思います。

誰しも認められたい欲求というものがありますが、
アドラーはこの欲求を手放すことを勧めます。

「他者の期待を満たすために生きているのではない」

逆の立場からは「他者もあなたの期待を満たすために生きているのではない」と。
自分の人生を生きるには、他人の期待にそわなくてもいい。
時には、嫌われる勇気も必要ということ。

また、「いまここを真剣に生きる」と説いています。

ヨガでは「いま、ここ」に意識を向けていますから、
ヨガを日々行うということは、そのトレーニングになリます。

不思議とヨガの考え方に重なる部分が多いと感じました。
日ごろヨガをされていらっしゃる皆様も、そう感じるのではないでしょうか。
皆様も良かったらどうぞ。

<嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え>
フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた一冊です。欧米で絶大な支持を誇るアドラー心理学は、「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な“答え”を提示します。この世界のひとつの真理とも言うべき、アドラーの思想を知って、あなたのこれからの人生はどう変わるのか?もしくは、なにも変わらないのか…。さあ、青年と共に「扉」の先へと進みましょう。 (Amazon紹介より抜粋)

<関連記事>
・Arco Iris Yoga 2017年5月24日
幸福の哲学 アドラー×古代ギリシアの智恵 岸見一郎 →こちら

・Arco Iris Yoga 2024年9月5日
つながらない覚悟 岸見一郎 →こちら

2015年2月7日の感想