パシフィック・リム Pacific Rim

パシフィック・リム Pacific Rim

皆様、お盆は、いかがおすごしでしょうか。

面白い映画作品を観ました。
子供の頃に観ていた、ロボット・アニメが実写になった!
怪獣がリアルに動いている!

ワクワク・ドキドキですね。

「パンズ・ラビリンス: El laberinto del fauno」のギレルモ・デル・トロ監督の、
2013年8月に公開された(ちょうど昨年ですね)、SF怪獣映画です。
「巨大ロボット 対 怪獣」のオリジナル作品です。
大ざっぱなくくりですが、その通りだったりします・・・。

「パンズ・ラビリンス」は、物語、造形美ともに実に素晴らしい作品で大好きですが、
「パシフィック・リム」は、「パンズ・ラビリンス」に比べると、心理的な重厚感はありませんが、
「まあそれでいいか」と思うほど、ワクワク・ドキドキに満ちています。

主人公ローリー役は、チャーリー・ハナム。
日本のアニメでは、主人公は中肉中背、精神的に不安定な少年という感がありましたが、
けっこう筋肉質でたくましく、意志が強い。そして少年ではなく、青年でした。
こういう主人公の方が、海外では共感を持たれやすいのかもしれませんね。

以前、チャールズ・ディケンズの「二コラス・ニックルビー」のニコラス・ニックルビー役でした。
最近では、テレビドラマ「Sons Of Anarchy」というバイク乗りを演じているようです。

菊地凛子がヒロインのマコ役、子供時代を芦田愛菜が演じています。
なんだか嬉しいですね。メキシコ監督同士(chachacha)のネットワークなのでしょうか。

監督お気に入りの役者、ロン・パールマン、ここでもイイ味だしてます。
(「ロストチルドレン」、「ヘルボーイ」は、今となっては彼以外考えられません。)

ステレオタイプではありますが、この作品の若いふたりの科学者も、
マッドサイエンティストです。実際いたら困るけど、必要なキャラですね。

昭和のロボット・アニメ、怪獣映画好きにはたまらない作品です。
よかったらご覧くださいませ。

エンドロールまで楽しませてくれますよ~。

<パシフィック・リム Pacific Rim>
監督:ギレルモ・デル・トロ
脚本:トラヴィス・ビーチャム、ギレルモ・デル・トロ
原案:トラヴィス・ビーチャム
製作:ジョン・ジャッシニ、メアリー・ペアレント、トーマス・タル
製作総指揮:カラム・グリーン

出演者:
チャーリー・ハナム
菊地凛子
イドリス・エルバ
チャーリー・デイ
ロバート・カジンスキー
マックス・マルティーニ(英語版)
ロン・パールマン
芦田愛菜

音楽:ラミン・ジャヴァディ
撮影:ギレルモ・ナヴァロ
編集:ピーター・アムンドソン
製作会社:レジェンダリー・ピクチャーズ

2014年8月16日の感想

別離 ナデルとシミン Nader and Simin, A Separation

別離 A Separation

より良い道を選んでいると信じたいし、選びたい。
けれど、そう思うようにいかないことが、時としてある。

ひとりひとりが、より良く生きようと考えて行動しているのに、空回り。
さらに、周囲を巻き込んで、悲しい循環に陥っていきます。

イラン人の主人公や周囲の人物を、イスラムという宗教や文化は違うのですけれども、
「もしも自分だったら・・・」と置き換えて考えてみますと、
「そういうこと、あるかもしれない」と妙に納得してしまうのです。

そもそも立場が違うということは、利害が一致しないのですから、
和解するということは、非常に難しいわけです。

観ている最中、もやもやした気持ちが晴れることはなく、
観終わった後も、実はほとんど晴れていません。そんな苦しい作品だったりします。

誰も意図していないにも関わらず、結果的には、誰にとっても辛い状況になってしまう。
そんな状況に対して、アスガー・ファルハディ監督は、あえて明確な答えを出しません。

作品では、様々な別離が描かれています。
夫婦、男女、親子、雇用主と使用人、宗教が社会を決める昔の文化と法律が社会を決める現代のイスラム・・・。

「自分だけは悪くない」というエゴのようなものに翻弄されがちです。
誰もが持っているこういう気持ちを手放した時に、
私たちはより良い方向へ進むことができる、と言いたいのかな、と。

そして、「カルマ・ヨガ」をふと思いました。

カルマヨガとは、マットの上でのヨガというよりも、生き方です。
行為の結果に対する思いを放棄し、見返りを求めず私心を交えず行為すること。

<別離 ナデルとシミン Nader and Simin, A Separation  さわりのあらすじ>
テヘランで暮らす妻シミンは、11歳になる娘テルメーの将来のことを考えて、夫ナデルとともにイランを出る準備をしていた。
しかしナデルは、アルツハイマー病を抱えることとなった父を置き去りにはできないと国を出ることに反対。夫婦の意見は平行線をたどり、シミンが裁判所に離婚申請をするが、協議は物別れに終わる。
シミンはしばらく家を出ることとなり、ナデルは父の世話のためにラジエーという女性を雇うことにした。
しかし、ある日、ナデルが帰宅すると、父は意識不明でベッドから落ち床に伏せていた。
ナデルは怒りをあらわにして、ラジエーを問い詰め、彼女を手荒く追い出してしまう。
その夜、ナデルは、ラジエーが入院したとの知らせを受ける。

<別離 ナデルとシミン Nader and Simin, A Separation 出品受賞>
第61回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品。
最高賞である金熊賞と、女優賞、男優賞の2つの銀熊賞の計3部門で受賞。
第84回アカデミー賞で、イラン代表作品として外国語映画賞を受賞。脚本賞にもノミネート

2013年8月7日の感想

ムーンライズ・キングダム Moonrise Kingdom

ムーンライズ・キングダム Moonrise Kingdom

映画の試写会に誘ってもらい、久しぶりに大きな画面で観てきました。

不思議な形の家、システマチックなキャンプ場、教会の建物の構造やインテリアが凝っています。
「こんな家、住みたいな」と思うほど。主人公の少女は物質的には何自由なく暮らしていますが
家族や学校の人間関係などに嫌気がさして、家を出てしまいます。

もう一人の主人公の少年は、ボーイスカウトなので、サバイバル知識を駆使して
(時には、役に立たなかったり)、少女を守ろうとする姿がいじらしい。

風景、インテリア、役者たちの着ている服、小物、映画全体の色使いがどこか懐かしく
なんともいえず可愛いのです。カメラの動きが妙に心地良くてテンポがイイ。
こういう作品、大好きです。

ウェス・アンダーソン(Wesley Anderson)監督の作品は、
割と淡々と物語が進んでいく作品が多いのですが、この作品は珍しいくらい、ドラマチック。

おそらく「この島は、あと3日で破壊的な台風が直撃」というリミット、
追う追われるという人間模様、なにより打算のない若者の愛がテーマだからなのかもしれません。
既に大人になった者にとって(自分も含めて)、甘酸っぱく感じますね。
そんなわけで、彼らの行動は、人生を諦めかけた大人たちに変化を起こしていくのです。

少年少女を囲む出演者も非常に豪華で楽しめます。

「少女がキャンプや山登りにスカート姿」というのは、どうかと思いますが、
駆け落ちだから、トレーニングパンツよりも女子っぽさをアピールできて良いのかも。

とっても面白くて、お勧めです。

<ムーンライズ・キングダム Moonrise Kingdom>
1960年代のニューイングランド島を舞台に、少年少女が駆け落ちする。
彼らを追う保安官と少女の両親やボーイスカウトのリーダー、そしてボーイスカウトたち。

監督・脚本・製作:ウェス・アンダーソン
共同脚本:ロマン・コッポラ
キャスト:ブルース・ウィリス、エドワード・ノーン、ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントン、ジェイソン・シュワルツマン、ボブ・バラバン ほか

<ウェス・アンダーソン(Wesley Anderson)の他の作品>
「アンソニーのハッピー・モーテル」(Bottle Rocket)
「天才マックスの世界」(Rushmore)
「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」(英: The Royal Tenenbaums)
「ライフ・アクアティック」(The Life Aquatic with Steve Zissou)
「ホテル・シュヴァリエク」 (Hotel Chevalier)(13分の短編)
「ダージリン急行」(英: The Darjeeling Limited)
「ファンタスティック Mr.FOX」(原題: Fantastic Mr. Fox)

2013年1月28日の感想

ブンミおじさんの森 Uncle Boonmee Who Can Recall His Past Lives

ブンミおじさんの森 Uncle Boonmee Who Can Recall His Past Lives

アピチャートポン・ウィーラセータクン監督・脚本・製作のタイ映画。

この森では、どうやら過去や現在や未来の境がなくなり、生者と死者の境がなくなるようです。

病気で死を目前にしたブンミおじさん。日常ではありえない出来事が、当たり前のように起こります。

あまりネタバレしない方が良さそうな作品なので、多くを語るのを控えますが、見終わって「?」で頭がいっぱいになりました。観る人それぞれに、テーマやメッセージを違って受け取ることができる、深読みしだすときりがない、いやそれとも、そこまで考えなくていいのだろうか?

人の手の及ばない森という自然。また、人が生きることや人が死ぬことといった自然の摂理。そんな自然や自然の摂理の中では、人はとてもか弱い存在です。人の手の加わっていない森、人よりも長く存在し続けている、やけに湿度の高そうな森の見事さ。観た人それぞれの解釈や感想を聞いてみたい作品です。ご覧になったら、教えてくださいね。

夏を都会である東京で過ごしている私にとって(たまには「ブンミおじさんの森」のような自然の中で過ごしたいものです。そういう意味では、タイの森にいるような感覚を味わえる癒しの映画かも)、「仏教が熱心に信仰されているタイでは、こんなこともあるかもしれないな」「死んだら・・・」なんて、夢なのか現実なのか、前世なのか現世なのか境目が不確かなまま、蒸し暑い中、漂うような時間を過ごしました。

「筋書き」とか、「結末」とか、この作品の中では、あまり重要じゃないのかもしれません。全体的に画面が暗いので眠くなるかもしれませんが、決してつまらない作品でも、退屈な作品でもありません。

森の中をゆらゆらと漂いたくなったら、どうぞ。

<ブンミおじさんの森 Uncle Boonmee Who Can Recall His Past Lives>
監督&脚本&製作:アピチャートポン・ウィーラセータクン
製作:サイモン・フィールド
   :キース・グリフィス
   :シャルル・ド・モー

第63回カンヌ国際映画祭で、タイ映画史上初めてパルム・ドールを受賞。この時の審査委員長はティム・バートン監督。つまり彼の好みということです。ティム・バートン作品は、常に結末が用意されていますが(普通の映画作品では当たり前のことですけども)、「こういった味わいの作品も好きだったのだなぁ」と思いました。

2012年8月22日の感想

追記
名前の日本語発音表記は、アピチャッポン・ウィーラセタクンが最も近いようです。愛称は、ジョーさんです。

2020年、多摩美術大学特任教授。日本ともご縁ある映画監督です。
2021年、「MEMORIA メモリア」(ティルダ・スウィントン主演)が第74回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映され、審査員賞を受賞。

まさか「ブンミおじさんの森」を観た8年後の2020年、タイのドラマにはハマり、浴びるようにタイ語を聞くことになるとは思ってもいませんでした。何が起こるかわからないものですね。2022年11月27日記

ミスター・ノーバディ MR.NOBODY

ミスター・ノーバディ MR.NOBODY

2092年の近未来を舞台に、運命が次々と変わっていく男の人生を描いたSF作品。

久しぶりに面白い映画(WOWOW録画)を観ました。
人生は日々選択です。たった1つの道を選んで生きてくわけですが、選ばなかった選択肢はそれこそ無数です。主人公である118歳の老人ニモは、1つの道を選べず、だからこそ無限に広がり、誰でもない存在になってしまいました。

映像が非常に綺麗で凝っています。編集に時間をかけたとのことで、場面と場面の切り替わりが、とってもユニーク。今まで観た他の映画作品の印象的な場面が、別の時空・物語に繋がって広がり、まるで迷宮に迷いこんでしまったかのようです。

「アナとオットー ANA+OTTO:Los Amantes del Circulo Polar」(好きな作品のひとつ。スペイン映画、バスク地方出身の監督フリオ・メデムの作品。フィンランド・ヘルシンキの百夜、画面全体に漂う透明感のあるブルーが印象的。フェレ・マルティネスとナイワ・ニムリ出演)や「バタフライ・エフェクト:The Butterfly Effect」に雰囲気が似ているかもしれません。

「レクイエム・フォー・ドリーム:Requiem for a Dream」に出演していた、吸い込まれそうな瞳のジャレッド・レトーがニモを演じてます。彼の目力は尋常じゃないですね。

レクイエム・フォー・ドリーム
この瞳!

少し話はそれますが、「レクイエム・フォー・ドリーム:Requiem for a Dream」は、2009年のイギリスの映画雑誌「エンパイア」が発表した「落ち込む映画」ランキング第1位!

確かに落ち込む要素満載で、薬物中毒に陥った人々の悲惨な物語です。
あまりの恐ろしさに、観た人は、おそらく薬物には手がでないと思われます。「中学・高校・大学などの授業で、強制的に観せると良いのでは?」と個人的には思うのですけど、いかがでしょうか。ちょっと刺激が強いかなぁ。

「ミスター・ノーバディ」に戻ります。
137分間、飽きることなく、ありえないような、ありえるような(どっちなんだ~)、摩訶不思議な世界に連れて行ってくれます。
自分の選んできた道が、最良だと信じたいものですよね。

<ネタバレなしのあらすじ>
不死が実現した未来で、死を迎える最後の人間となった主人公。彼はありえたかもしれない幾多の人生を語り出す。奇才J・V・ドルマル監督が放つ異色のSFファンタジー。寡作だが作品ごとに世界的な評価を高めるJ・V・ドルマル監督が、「八日目」以来13年ぶりに発表した長編第3作。(WOWOWより抜粋)

監督:ジャコ・ヴァン・ドルマル
出演:ジャレッド・レトー、サラ・ポーリー、ダイアン・クルーガー
   リン・ダン・ファン、リス・エヴァンス、ナターシャ・リトル

2012年6月18日の感想

<薬物依存症とは>
薬物依存症は国際的に認められている精神障害のひとつです。
覚せい剤・シンナー・大麻などの依存性のある薬物を使いつづけているうちに心身に異変が生じ、薬物を使いたいという気持ちが強くなりすぎて、自分ではコントロールできなくなり、現実にいろいろと不都合が生じているにもかかわらず薬物を使いつづけてしまう障害です。

精神科での治療。人生をかける根気のいる治療になります。
またヨーガセラピーも役立つといわれています。

軽い気持ちではじめた若者や薬物とは縁遠かった人々の薬物中毒の恐ろしさをこれ程までに描いた作品は、「レクイエム・フォー・ドリーム」がダントツです。2022年11月26日記

ベニスに死す DEATH IN VENICE

ベニスに死す DEATH IN VENICE
ベニスに死す DEATH IN VENICE
ルキーノ・ヴィスコンティ Luchino Visconti

かつて南池袋にあった小さな地下の映画館「ACTシアター」
(正式名称:ACT SEIGEI THEATER)を憶えていますか。
西早稲田のACTミニ・シアター(経営は同じだったようです。うーん、懐かしい。
ちなみに赤坂のACTシアターではありません。)

学生時代、こちらでデレク・ジャーマンにはまり、
そして、ルキーノ・ヴィスコンティの「ベニスに死す」「地獄に堕ちた勇者ども」を観て、
タッジオ少年の完璧なまでの美しさに、すっかりやられてしまいました。

美をつくり出すものが美しいかというと、そうでもなく(そういうこともありますが)、
美をつくり出すこともなく、また美について思考しなくても、
その者の存在がすでに「美」そのもの、ということがある。
創作活動をしている全ての人間は、この種の存在に激しく憧れながらも、
その存在にはけっしてなり得ず、なんて遠いんだろうと強烈に感じました。

この名作が、ニュープリントになって銀座テアトルシネマで再上映です。

「水の都ベニスで、至高の美少年に魅せられた芸術家の苦悩と恍惚。
マーラー交響曲第5番アダージェットに永遠の輝きを与えた、
巨匠ヴィスコンティの最高傑作であり、総合芸術の頂点。」(HP抜粋)

キャッチコピーは、「美は滅びない」です。

タッジオ役のビョルン・アンドレセンの輝きをぜひご覧くださいませ。

2011年10月17日の感想

2019年ホラー映画「ミッドサマー」では老人役で出演しました。
2021年の「世界で一番美しい少年(The Most Beautiful Boy in the World)」がサンダンス映画祭で発表されました。
この作品は、ビョルンの人生を描いたドキュメンタリーです。
ヴィスコンティ監督や祖母、大人たちに性的搾取されてきたことを告発。
人間不信に陥っていたため、撮影承諾までに3年を要したとのこと(wikiによる)

フィルムでの輝きと実生活での辛い経験がまるで光と影。
なんとも言えない気持ちになりました。
それでも彼を素晴らしいと思う私のような人間もいるわけでして。
おこがましいけれど、彼にとっての良い人生を陰ながら祈っています。2022年11月24日記

落下の王国 ザ・フォール The Fall

落下の王国

皆様、この時期、いかがおすごしでしょうか。

夏休みの方、旅行中の方も多いのではないでしょうか。それとも、普段通りのお仕事、そしてご自宅でしょうか。
私は相変わらずの自宅です。

家にいながら、世界の美しい景色を楽しめる作品を1本ご紹介。
「落下の王国 ザ・フォール:The Fall」です。

怪我をした映画のスタントマンが少女に語る冒険物語。
絶望した男が(とってもネガティブ思考)、希望に溢れた少女(絶望した男とは真反対で、キラキラしています、可愛いです)に出会い、変化していきます。
「ザ・セル」(物語はちょっとアレですけど、映像が斬新でしたよね)のターセム監督作品です。

物語はよくある感じなのですが、あまりにも美しい映像に惹きこまれます。

スタッフは、衣装の石岡瑛子、デビッド・フィンチャー、スパイク・ジョーンズ、クリシュナ・レヴィなど。

「撮影に4年を費やし、20カ国でロケーション」
あちこちの世界遺産を、ターセム監督の視線で観せてくれます。

あとタイトルにある、度重なるの落下シーン。CGを使っているのかと思ったら、使ってないそう。この辺が、こだわりのようです。

映画に携わる人々への愛を感じつつ、旅行気分が楽しめる作品です。

2010年8月14日の感想

現在コロナ禍において、海外旅行はとても遠い昔のことのような感覚です。
先月から旅行の規制が緩和されてはいるものの。
皆さんは、この年末年始いかがお過ごし予定でしょうか。
私は自宅で映画やドラマを楽しもうかと思います。2022年11月22日記

エリック・ロメール Eric Rohmer

緑の光線

2010年1月11日に亡くなったそうです(89歳)。

大好きな映画監督のひとりが、またも・・・。

心からご冥福をお祈りしています。合掌。

とりわけ「緑の光線 Le Rayon Vert」が一番好きです。

何度も同じ作品を観る事はほとんどないけれど、この作品は、7年おきくらいに観ては、前回とは違う感想を持つ自分を発見します。

素晴らしい作品と監督に感謝しつつ。

「海辺のポーリーヌ」「四季の物語」シリーズ 、
「レネットとミラベル/四つの冒険」
「パリのランデブー」など・・・

2010年1月13日の感想

追記

エリック・ロメールの作品は、六本木WAVEの地下にあった小さな映画館シネヴィヴァン六本木でよくかかっていました。
現在、映画館はビルごとなくなり(六本木ヒルズの土地の一部となりました)、
エリック・ロメール監督も亡くなってから12年がたちました。
新作を観ることはもうかないません。
過去の作品は愛され、いつまでも生き続けていくことと思います。

<エリック・ロメール Éric Rohmer>
本名ジャン=マリ・モリス・シェレール Jean-Marie Maurice Schérer
1920年3月21日(3月20日、4月4日説もあり)-2010年1月11日
フランスの映画監督。ヌーヴェル・ヴァーグのいわばトリであり、この映画運動を代表する映画人のうちでは名声を確立したのが最もおそい。男女の恋愛模様を軽快なタッチで描く一方、文芸作品などにも取り組む。(Wikiより)

<長編映画>
獅子座 Le Signe du lion (1959年製作、1962年公開)
モンソーのパン屋の女の子 La Boulangère de Monceau (1963年) 短編
シュザンヌの生き方 La Carrière de Suzanne (1963年) 中編
コレクションする女 La Collectionneuse (1967年)
モード家の一夜 Ma nuit chez Maud (1969年)
クレールの膝 Le Genou de Claire (1970年)
愛の昼下がり L’Amour l’après-midi (1972年)
O侯爵夫人 La Marquise d’O… (1976年)
聖杯伝説 Perceval le Gallois (1978年)
飛行士の妻 La Femme de l’aviateur (1981年)
美しき結婚 Le Beau Mariage (1982年)
海辺のポーリーヌ Pauline à la plage (1983年)
満月の夜 Les Nuits de la pleine lune (1984年)
緑の光線 Le Rayon vert (1986年)
友だちの恋人 L’Ami de mon amie (1987年)
レネットとミラベル/四つの冒険 Quatre aventures de Reinette et Mirabelle (1987年)
春のソナタ Conte de printemps (1990年)
冬物語 Conte d’hiver (1992年)
木と市長と文化会館/または七つの偶然 L’Arbre, le Maire et la Médiathèque (1993年)
パリのランデブー Les Rendez-vous de Paris (1995年)
夏物語 Conte d’été (1996年)
恋の秋 Conte d’automne (1998年)
グレースと公爵 L’Anglaise et le Duc (2001年)
三重スパイ Triple agent (2004年)
我が至上の愛〜アストレとセラドン〜 Les Amours d’Astrée et de Céladon (2006年)

<短編映画 ドキュメンタリー MVなど>
Journal d’un scélérat (1950年)
紹介、またはシャルロットとステーキ Présentation ou Charlotte et son steak (1951年)
Les petites filles modèles (1952年)
Bérénice (1954年)
La Sonate à Kreutzer (1956年)
ヴェロニクと怠慢な生徒 Véronique et son cancre (1958年)
パリのナジャ Nadja à Paris (1964年)
パリところどころ Paris vu par…:第4話「エトワール広場」 Place de l’Étoile (1965年) オムニバス映画
パスカルについての会話 Entretien sur Pascal (1965年) 教育番組
カール・ドライヤー Carl Dreyer (1965年) インタビュー
ある現代の女子学生 Une étudiante d’aujourd’hui (1966年) ドキュメンタリー
モンフォーコンの農婦 Fermière à Montfaucon (1967年) ドキュメンタリー
ルイ・リュミエール Louis Lumière (1968年) 教育番組
Loup, y es-tu ? (1983年)
コーヒーを飲んで Bois ton café (1986年) ミュージック・ビデオ
Un dentiste exemplaire (1997年)
背中の反り La cambrure (1999年)
Une histoire qui se dessine (1999年)
Le canapé rouge (2004年)

2022年11月21日記

かいじゅうたちのいるところ Where The Wild Things Are

FC2ブログでの映画ドラマの紹介(備忘録)を、少しづつこちらのヨガのHPにお引越しします。
追々しようと思っていましたら、後回しになり月日が経過してしまい、かれこれ5年程。
本の紹介はほとんどお引越しできたので、今度は映画ドラマの紹介をお引越しです。

今から12年前の2010年の感想は我ながら気恥ずかしく、
正直なところ手直ししたい気持ちでいっぱいなのですが、あえてのそのままで。
ただ絵文字などの装飾は消し、色付きの文字は黒色に、当時の訃報は時系列を変更しました。

ここ2ヶ月ほど、昔観た映画やドラマの話が続きますが、
「いつの時代のことなのかしらと」驚かれませんように、ごゆるりとおつきあいくださると嬉しいです。

かいじゅうたちのいるところ

モーリス・センダック(Maurice Sendak)の絵本を、スパイク・ジョーンズ(Spike Jonze)が映像化。
短い絵本のお話が90分くらいの映画作品になりました。

絵本のエッセンスがでていたように思います。
思います、というのは、絵本は好きだったので、気になって映画館で観たところ、とっても心地良い音楽にすっかり眠くなってしまい、ほとんど寝てしまいました。

後日WOWOWの放送で、しっかり見直しました。

サントラは、子守唄のような安らかなイメージです。
不眠症の方にもおススメ。
YEAH YEAH YEAHSのカレンO・アンド・ザ・キッズによるオリジナル・サウンドトラック

監督:スパイク・ジョーンズ
過去作品:
「ヒューマン・ネイチュア Human Nature」
「マルコヴィッチの穴 Being John Malkovich」
「アダプテーション Adaptation」
「脳内ニューヨーク Synecdoche, New York」

主人公の少年マックス:マックス・レコーズ
自分が観たのは英語版でしたが、日本語吹き替え版は、加藤清史郎

かいじゅうのキャロルの声:ジェームズ・ギャンドルフィーニ
過去作品:「ザ・ソプラノズ」のギャングのボスのトニー役

他のかいじゅうの声:キャサリン・アン・オハラ
過去作品:「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 Lemony Snicket’s A Series of Unfortunate Events」「ペネロピ Penelope」

他のかいじゅうの声:フォレスト・ウィテカー
過去作品:「ラスト・キング・オブ・スコットランド」では、ウガンダの独裁者アミン役(怖かった)

他のかいじゅうの声:ポール・ダノ
過去作品:「リトル・ミス・サンシャイン Little Miss Sunshine」

と、まあ豪華な声優たち。

2010年1月9日の感想

追記

<あらすじ>
イタズラのおしおきに、夕食抜きで自室に閉じ込められたマックス。しかし部屋にはみるみるうち不思議な森や海が広がり、航海のすえマックスはかいじゅうの国に至る。かいじゅうを従え王様となったマックスは彼らと楽しいひとときを過ごすが、やがて家が恋しくなり自分の部屋へ戻る。そこには夕食がまだ温かいまま置かれていた。(wikiより)

<翻訳された絵本>
日本では1966年に『いるいる おばけが すんでいる』というタイトルでウエザヒル出版から最初に翻訳された。このときの本文は七五調であった。

1975年、神宮輝夫による新訳が冨山房より出版された。『かいじゅうたちのいるところ』という訳題は、この時に神宮によってつけられたものである。神宮によると、原題の「Wild Things」をどう翻訳するか思案の末に、子どもが読みやすくて言いやすく、絵のイメージにも合う「かいじゅう」にしたという。この神宮による翻訳は約100万部のベストセラーとなっている。(wikiより)

いまさらながら、「かいじゅう」ということばに神宮輝夫さんが訳したことを知りました。

『Wild Thing』
チャーリー・シーン演じる近眼のピッチャー「リッキー・ボーン」の愛称。 人を指す呼称として使われる場合、「魅力的だが手に負えない荒くれ者」といった意味合いになるそうです。

最近では、大谷翔平選手が大リーグで活躍されて、放送でよく使われる曲になりました。
荒くれ者って感じではないけれど、確かに魅力的ですね。

2022年11月20日記