落下の王国 ザ・フォール The Fall

落下の王国

皆様、この時期、いかがおすごしでしょうか。

夏休みの方、旅行中の方も多いのではないでしょうか。それとも、普段通りのお仕事、そしてご自宅でしょうか。
私は相変わらずの自宅です。

家にいながら、世界の美しい景色を楽しめる作品を1本ご紹介。
「落下の王国 ザ・フォール:The Fall」です。

怪我をした映画のスタントマンが少女に語る冒険物語。
絶望した男が(とってもネガティブ思考)、希望に溢れた少女(絶望した男とは真反対で、キラキラしています、可愛いです)に出会い、変化していきます。
「ザ・セル」(物語はちょっとアレですけど、映像が斬新でしたよね)のターセム監督作品です。

物語はよくある感じなのですが、あまりにも美しい映像に惹きこまれます。

スタッフは、衣装の石岡瑛子、デビッド・フィンチャー、スパイク・ジョーンズ、クリシュナ・レヴィなど。

「撮影に4年を費やし、20カ国でロケーション」
あちこちの世界遺産を、ターセム監督の視線で観せてくれます。

あとタイトルにある、度重なるの落下シーン。CGを使っているのかと思ったら、使ってないそう。この辺が、こだわりのようです。

映画に携わる人々への愛を感じつつ、旅行気分が楽しめる作品です。

2010年8月14日の感想

現在コロナ禍において、海外旅行はとても遠い昔のことのような感覚です。
先月から旅行の規制が緩和されてはいるものの。
皆さんは、この年末年始いかがお過ごし予定でしょうか。
私は自宅で映画やドラマを楽しもうかと思います。2022年11月22日記

エリック・ロメール Eric Rohmer

緑の光線

2010年1月11日に亡くなったそうです(89歳)。

大好きな映画監督のひとりが、またも・・・。

心からご冥福をお祈りしています。合掌。

とりわけ「緑の光線 Le Rayon Vert」が一番好きです。

何度も同じ作品を観る事はほとんどないけれど、この作品は、7年おきくらいに観ては、前回とは違う感想を持つ自分を発見します。

素晴らしい作品と監督に感謝しつつ。

「海辺のポーリーヌ」「四季の物語」シリーズ 、
「レネットとミラベル/四つの冒険」
「パリのランデブー」など・・・

2010年1月13日の感想

追記

エリック・ロメールの作品は、六本木WAVEの地下にあった小さな映画館シネヴィヴァン六本木でよくかかっていました。
現在、映画館はビルごとなくなり(六本木ヒルズの土地の一部となりました)、
エリック・ロメール監督も亡くなってから12年がたちました。
新作を観ることはもうかないません。
過去の作品は愛され、いつまでも生き続けていくことと思います。

<エリック・ロメール Éric Rohmer>
本名ジャン=マリ・モリス・シェレール Jean-Marie Maurice Schérer
1920年3月21日(3月20日、4月4日説もあり)-2010年1月11日
フランスの映画監督。ヌーヴェル・ヴァーグのいわばトリであり、この映画運動を代表する映画人のうちでは名声を確立したのが最もおそい。男女の恋愛模様を軽快なタッチで描く一方、文芸作品などにも取り組む。(Wikiより)

<長編映画>
獅子座 Le Signe du lion (1959年製作、1962年公開)
モンソーのパン屋の女の子 La Boulangère de Monceau (1963年) 短編
シュザンヌの生き方 La Carrière de Suzanne (1963年) 中編
コレクションする女 La Collectionneuse (1967年)
モード家の一夜 Ma nuit chez Maud (1969年)
クレールの膝 Le Genou de Claire (1970年)
愛の昼下がり L’Amour l’après-midi (1972年)
O侯爵夫人 La Marquise d’O… (1976年)
聖杯伝説 Perceval le Gallois (1978年)
飛行士の妻 La Femme de l’aviateur (1981年)
美しき結婚 Le Beau Mariage (1982年)
海辺のポーリーヌ Pauline à la plage (1983年)
満月の夜 Les Nuits de la pleine lune (1984年)
緑の光線 Le Rayon vert (1986年)
友だちの恋人 L’Ami de mon amie (1987年)
レネットとミラベル/四つの冒険 Quatre aventures de Reinette et Mirabelle (1987年)
春のソナタ Conte de printemps (1990年)
冬物語 Conte d’hiver (1992年)
木と市長と文化会館/または七つの偶然 L’Arbre, le Maire et la Médiathèque (1993年)
パリのランデブー Les Rendez-vous de Paris (1995年)
夏物語 Conte d’été (1996年)
恋の秋 Conte d’automne (1998年)
グレースと公爵 L’Anglaise et le Duc (2001年)
三重スパイ Triple agent (2004年)
我が至上の愛〜アストレとセラドン〜 Les Amours d’Astrée et de Céladon (2006年)

<短編映画 ドキュメンタリー MVなど>
Journal d’un scélérat (1950年)
紹介、またはシャルロットとステーキ Présentation ou Charlotte et son steak (1951年)
Les petites filles modèles (1952年)
Bérénice (1954年)
La Sonate à Kreutzer (1956年)
ヴェロニクと怠慢な生徒 Véronique et son cancre (1958年)
パリのナジャ Nadja à Paris (1964年)
パリところどころ Paris vu par…:第4話「エトワール広場」 Place de l’Étoile (1965年) オムニバス映画
パスカルについての会話 Entretien sur Pascal (1965年) 教育番組
カール・ドライヤー Carl Dreyer (1965年) インタビュー
ある現代の女子学生 Une étudiante d’aujourd’hui (1966年) ドキュメンタリー
モンフォーコンの農婦 Fermière à Montfaucon (1967年) ドキュメンタリー
ルイ・リュミエール Louis Lumière (1968年) 教育番組
Loup, y es-tu ? (1983年)
コーヒーを飲んで Bois ton café (1986年) ミュージック・ビデオ
Un dentiste exemplaire (1997年)
背中の反り La cambrure (1999年)
Une histoire qui se dessine (1999年)
Le canapé rouge (2004年)

2022年11月21日記

かいじゅうたちのいるところ Where The Wild Things Are

FC2ブログでの映画ドラマの紹介(備忘録)を、少しづつこちらのヨガのHPにお引越しします。
追々しようと思っていましたら、後回しになり月日が経過してしまい、かれこれ5年程。
本の紹介はほとんどお引越しできたので、今度は映画ドラマの紹介をお引越しです。

今から12年前の2010年の感想は我ながら気恥ずかしく、
正直なところ手直ししたい気持ちでいっぱいなのですが、あえてのそのままで。
ただ絵文字などの装飾は消し、色付きの文字は黒色に、当時の訃報は時系列を変更しました。

ここ2ヶ月ほど、昔観た映画やドラマの話が続きますが、
「いつの時代のことなのかしらと」驚かれませんように、ごゆるりとおつきあいくださると嬉しいです。

かいじゅうたちのいるところ

モーリス・センダック(Maurice Sendak)の絵本を、スパイク・ジョーンズ(Spike Jonze)が映像化。
短い絵本のお話が90分くらいの映画作品になりました。

絵本のエッセンスがでていたように思います。
思います、というのは、絵本は好きだったので、気になって映画館で観たところ、とっても心地良い音楽にすっかり眠くなってしまい、ほとんど寝てしまいました。

後日WOWOWの放送で、しっかり見直しました。

サントラは、子守唄のような安らかなイメージです。
不眠症の方にもおススメ。
YEAH YEAH YEAHSのカレンO・アンド・ザ・キッズによるオリジナル・サウンドトラック

監督:スパイク・ジョーンズ
過去作品:
「ヒューマン・ネイチュア Human Nature」
「マルコヴィッチの穴 Being John Malkovich」
「アダプテーション Adaptation」
「脳内ニューヨーク Synecdoche, New York」

主人公の少年マックス:マックス・レコーズ
自分が観たのは英語版でしたが、日本語吹き替え版は、加藤清史郎

かいじゅうのキャロルの声:ジェームズ・ギャンドルフィーニ
過去作品:「ザ・ソプラノズ」のギャングのボスのトニー役

他のかいじゅうの声:キャサリン・アン・オハラ
過去作品:「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 Lemony Snicket’s A Series of Unfortunate Events」「ペネロピ Penelope」

他のかいじゅうの声:フォレスト・ウィテカー
過去作品:「ラスト・キング・オブ・スコットランド」では、ウガンダの独裁者アミン役(怖かった)

他のかいじゅうの声:ポール・ダノ
過去作品:「リトル・ミス・サンシャイン Little Miss Sunshine」

と、まあ豪華な声優たち。

2010年1月9日の感想

追記

<あらすじ>
イタズラのおしおきに、夕食抜きで自室に閉じ込められたマックス。しかし部屋にはみるみるうち不思議な森や海が広がり、航海のすえマックスはかいじゅうの国に至る。かいじゅうを従え王様となったマックスは彼らと楽しいひとときを過ごすが、やがて家が恋しくなり自分の部屋へ戻る。そこには夕食がまだ温かいまま置かれていた。(wikiより)

<翻訳された絵本>
日本では1966年に『いるいる おばけが すんでいる』というタイトルでウエザヒル出版から最初に翻訳された。このときの本文は七五調であった。

1975年、神宮輝夫による新訳が冨山房より出版された。『かいじゅうたちのいるところ』という訳題は、この時に神宮によってつけられたものである。神宮によると、原題の「Wild Things」をどう翻訳するか思案の末に、子どもが読みやすくて言いやすく、絵のイメージにも合う「かいじゅう」にしたという。この神宮による翻訳は約100万部のベストセラーとなっている。(wikiより)

いまさらながら、「かいじゅう」ということばに神宮輝夫さんが訳したことを知りました。

『Wild Thing』
チャーリー・シーン演じる近眼のピッチャー「リッキー・ボーン」の愛称。 人を指す呼称として使われる場合、「魅力的だが手に負えない荒くれ者」といった意味合いになるそうです。

最近では、大谷翔平選手が大リーグで活躍されて、放送でよく使われる曲になりました。
荒くれ者って感じではないけれど、確かに魅力的ですね。

2022年11月20日記