スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール ケリー・マクゴニガル(著) 泉恵理子(翻訳)

スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール ケリー・マクゴニガル
スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール ケリー・マクゴニガル(著) 泉恵理子(翻訳) 日経BP社

「やる気が出ない」「自信がない」 「人からどう思われるか気になる」
「変わりたいのに、変われない」そんなふうに、感じたことはありませんか。

「私だけうまくいかないのは、なぜ?」 
→「科学的な答え」が、本書にあります。

完璧にやらない、先延ばしにする、不安を受け入れる、雑談する…

【第1章】成功を、どう引き寄せるか
【第2章】人間関係を、どう築くか
【第3章】やる気(モチベーション)を、どう出すか
【第4章】マイナス(負)の感情・状況に、どう対処するか
【第5章】ストレスを、どう力に変えるか
【第6章】リーダーシップを、どう育てるか(Amazon紹介より抜粋)

前2作である「スタンフォードの自分を変える教室」
「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」と比べると、
ややビジネス書寄り、「講義」の後に「まとめ」のページがあり、
良いルール、ダメなルール、と非常にわかりやすい構成になっています。

前2作が大変面白かったため、
前作と重なる部分もあり(出版社が異なるので重複はしょうがないのですが)、
正直なところ、ワクワクするような内容ではありませんでした。
それでも、負の感情の処理の仕方、ストレスを力に変えるという考え方は、
この現代では誰にとっても大切なことです。

本書は、日本の働く女性たちに読んでもらいたいとのこと。

<ケリー・マクゴニガル>
ボストン大学で心理学とマスコミュニケーションを学び、スタンフォード大学で博士号(心理学)を取得。専門は健康心理学。心理学、神経科学、医学の最新の研究を応用し、個人の健康や幸せ、成功および人間関係の向上に役立つ実践的な戦略を提供する講義は絶大な人気を博し、スタンフォード大学で最も優秀な教職員に贈られるウォルター・J・ゴアズ賞をはじめ数々の賞を受賞。各種メディアで広く取り上げられ、「フォーブス」の「人びとを最もインスパイアする女性20人」に選ばれる。

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スタンフォードのストレスを力に変える教科書 ケリー・マクゴニガル(著) 神崎朗子(翻訳)

スタンフォードのストレスを力に変える教科書 ケリー・マクゴニガル
スタンフォードのストレスを力に変える教科書 ケリー・マクゴニガル(著) 神崎朗子(翻訳) 大和書房

皆様は、「ストレスがたまる」と感じること、ありますか。
そのとき、どのように考えていますか。

①ストレスは害になる、と考えている
②ストレスは役に立つ、と考えている

①でしょうか、②でしょうか。

<ストレスは害になる>

・ストレスがあると、健康や活力が損なわれる
・ストレスがあると、パフォーマンスや生産性が低下する
・ストレスがあると、学習や成長が妨げられる
・ストレスは悪影響をもたらすため、できるだけ避けるべきだ

<ストレスは役に立つ>

・ストレスがあったほうが、パフォーマンスや生産性が向上する
・ストレスがあったほうが、健康や活力の向上に役立つ
・ストレスがあったほうが、学習や成長に役立つ
・ストレスにはよい効果があるため、利用すべきだ

◎「ストレスは役に立つ」と思うと、実際にそうなる

もし②の考え方をする傾向がありましたら、
①のような考え方もあることを、頭の片隅に少し置いておくと良さそうです。

ストレスと向き合う、ストレスを力にするヒントやトレーニングが沢山。
興味深く、とても面白い本でした。

☆私にとって大切な価値観は?
☆「自分のための目標」を、「自分よりも大きな目標」に変える
☆「目には見えないものを見ようとする」

<ケリー・マクゴニガル>
ボストン大学で心理学とマスコミュニケーションを学び、スタンフォード大学で博士号(心理学)を取得。専門は健康心理学。心理学、神経科学、医学の最新の研究を応用し、個人の健康や幸せ、成功および人間関係の向上に役立つ実践的な戦略を提供する講義は絶大な人気を博し、スタンフォード大学で最も優秀な教職員に贈られるウォルター・J・ゴアズ賞をはじめ数々の賞を受賞。各種メディアで広く取り上げられ、「フォーブス」の「人びとを最もインスパイアする女性20人」に選ばれる。

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2016年9月5日の感想

スタンフォードの自分を変える教室 ケリー・マクゴニガル(著) 神崎朗子(翻訳)

スタンフォードの自分を変える教室 ケリー・マクゴニガル
スタンフォードの自分を変える教室
ケリー・マクゴニガル(著)神崎 朗子(翻訳) 大和書房

「意志が弱い」「意志が強い」、よく私たち使っていませんか?

・タバコをやめたい
・お酒をひかえたい
・ダイエットしたい
・語学など資格試験で合格したい

でも「意志が弱いから・・・無理!」と。

誰しも変えたい自分、あるものですよね?
「自分を変えたい!」と思いながら、「意志が弱いから・・・無理!」と思っている、そんな方に(ほぼ全員かも?)ピッタリな本です。

この本の著者ケリー・マクゴニガルさんは、ざっくり解釈すると、「意志力は、自分の考え・思考・感情でどうにかなるものではない」と説いています。

意志力を高めるには、自分を厳しく律し、精神を鍛えた方が良いと一般的に思われていますが(特に日本では、その傾向がある気がします。もしかすると、小さな頃からのしつけや、頑張り屋さんが多いのかもしれません。勝手な推測ですが)、ケリー・マクゴニガルさんによると
「体にリラックス反応を起こすこと」が大切。

また、自分を観察すること、
本当に効果のあるストレス解消法を試すことも。

<本当に効果のあるストレス解消法>
ヨガや瞑想、外へ出て散歩する、マッサージを受ける、読書や音楽を楽しむ、礼拝に出席する、スポーツやエクササイズ、家族や友だちと過ごす、クリエイティブな趣味の時間を過ごす。

ちなみにですが、<偽りのストレス解消法>
タバコ、アルコール、ギャンブル、セックス、過度の買い物、甘い物、過食。

「(思考や感情を)コントロールしなければ、(行動を)コントロールできる」

好ましくない考えや感情をコントロールしようとするのをやめれば、そういった考えや感情に振り回されなくなる。不安や憂うつ、異常な食欲、依存症などに対処するのにも効果的な方法。

ここで言う「思考や感情をコントロールしない」というのは、「あきらめる」ということ。あきらめるということは、その思考や感情に流されたまま、そのように行動するというのではなく、受け止めて認識するということ。「自分はそういう考えを持っているのだな」と認めること。

「行動をコントロールできる」というのは、好ましくない考えや感情のままに行動するのではなく、認めた上で、自分にとって良い行動をするということ。

なんだかヨガの考え方に似ていませんか?
ヨガは、自己をコントロールするトレーニングにもなります。

自己コントロールの基盤(ケリー・マクゴニガルさんによる)
1 自己認識
2 セルフケア
3 自分にとって最も大事なことを忘れないこと

ヨガでも「体にリラックス反応を起こすこと」(正確には、緊張と緩和です)が、やはり非常に大切です。
これはまさしくヨガだな~、と。

著者の紹介(下記記載しました)を読んで納得。ヨガ・セラピーの学術専門誌の編集主幹とのこと。

皆様とレッスンで一緒に行っている呼吸法は、この本では、「呼吸の瞑想」と紹介されていました。

とても面白い本でしたので、よかったらぜひ。

<ケリー・マクゴニガル>
ボストン大学で心理学とマスコミュニケーションを学び、スタンフォード大学で博士号(心理学)を取得。専門は健康心理学。心理学、神経科学、医学の最新の研究を応用し、個人の健康や幸せ、成功および人間関係の向上に役立つ実践的な戦略を提供する講義は絶大な人気を博し、スタンフォード大学で最も優秀な教職員に贈られるウォルター・J・ゴアズ賞をはじめ数々の賞を受賞。各種メディアで広く取り上げられ、「フォーブス」の「人びとを最もインスパイアする女性20人」に選ばれる。ヨガ、瞑想、統合医療に関する研究をあつかう学術専門誌「インターナショナル・ジャーナル・オブ・ヨガ・セラピー」編集主幹を務め、著書に「痛みを和らげるヨガ―心を落ち着け、痛みを緩和するためのシンプル・ヨガ」(未邦訳)などがある。
(本書の帯紹介による)

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