グレーテルのかまど

グレーテルのかまど

皆様にとって、ほっとするお菓子、元気になるお菓子はございますか。
お菓子や食品だけではない、精神的な「元気の源」はございますか。

「グレーテルのかまど」
15代目ヘンゼル役の瀬戸康史くんが、かまど役のキムラ緑子さんと、番組のお菓子作りのスタッフの力を借りて、
テーマとなるお菓子の物語を交えながら、お菓子を作っていくテレビ番組です。

昨年(2011年)から、すっかりはまってしまいました。

美しくおいしそうなお菓子に、毎回「食べたいなぁ」という気持ちでいっぱいになります。
人と人との関係をつなぐお菓子が、本当に良いのですよね。
瀬戸くんと緑子さんのやりとりがとっても可笑しいんですよ。
お菓子を作る男の子は見ていて微笑ましいです。

今まで紹介された物語はこんな感じです。

小津安二郎の「ショートケーキ」、資生堂パーラー
池波正太郎の「ホットケーキ」、万惣(閉店)
手塚治虫の「チョコレート」
正岡子規の「桜餅」
宮沢賢治の「アイスクリーム」
スヌーピー(チャールズ・シュルツ)の「チョコチップクッキー」
イギリスグランマの「フルーツケーキ」
赤毛のアンの「チェリーパイ」

最近(2012年)は、「カンノーリ」
「ゴッドファーザー」に、たびたび登場するイタリアのシチリアのお菓子です。

番組はこのセリフからスタートします。

「うれしいとき、悲しいとき、もうひとふんばりしたいとき。
ひとくち口にすると、何だか元気になってしまうのがスイーツ。
皆さんがよくご存知の「あの人」にも、
スイーツの持つ不思議な力に励まされたり、温かい気持ちにひたった経験が。
そんなスイーツにまつわる数々の物語や思いがけない誕生のドラマをお届けします。」

<グレーテルのかまどのコンセプト(以下HPより抜粋)>
仕事や子育てに追われながらも「ひと息つける自分の時間」を大切にしたい。
そんなオトナの女性のために「美しく」「優しく」「柔らかく」 スイーツに迫る。

<グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」>
それは「お菓子の家」が象徴する甘いお話・・・というわけではありません。
物語は、お菓子の家の「かまど」をのぞきこんだ魔女の背中をグレーテルが突き飛ばす、という壮絶なラストをむかえます。

自らの才覚でたくましく人生を切り拓いた女の子・グレーテル。
番組はすべての現代の「オトナになったグレーテルたち」に向けて制作。
甘いだけじゃない、厳しさやつらさもかみしめる大人の女性にこそ満足してもらえる、
深くて美しいスイーツの物語をお届けします。

2012年5月4日の感想

NHK Eテレが2011年に放送を開始。
現在2022年ですから、11年続いている番組になりました。

十五代ヘンゼル&ナビゲーター瀬戸康史君は「鎌倉殿の13人」に出演中。
役者のキャリアと同じように、お菓子続作りのキャリアも相当なものです。

かまどの声&ナレーションのキムラ緑子さんとのほっこりした会話が私は大好きです。
ちなみにヘンゼルの姉は、黒板に謎のメッセージを残し、お菓子完成時に帰ってくる設定ですが、
今まで番組に出演したことはなく、幻のキャラクターです。

あんこや和菓子、甘みの強いお菓子は私自身は得意ではありませんが、
美しく美味しいお菓子に心をなぐさめられる人々の物語にはいつも共感しています。2022年11月25日記