コートールド美術館展 魅惑の印象派@東京都美術館

英国ロンドン市内にあるコートールド美術館が改修工事のため、
貴重な作品が東京上野で観ることができます。

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名画といわれる作品が次から次へと・・・。
短期間で作品をコレクションし、美術館、修復・研究部門まで創った実業家、
サミュエル・コートールドの審美眼たるや。

ポスターになっている「フォリー=ベルジェールのバー」の摩訶不思議さ、
セザンヌ作品群の贅沢さが、特に印象に残りました。

私が観た日は特に混んでいたため、
ゆっくり優雅に絵を鑑賞という雰囲気ではなかったのですが、
もし余裕がありましたら、下記に記載した公式HPの
「みどころ」の「3 名画を読み解く」がわかりやすくて、親切です。

<みどころ>
1. マネ、最晩年の傑作《フォリー=ベルジェールのバー》来日

作品の大部分は、鏡の中の世界。さまざまな解釈を呼び起こしてきた女性の表情と鏡像のずれ、画面左上にちらりと見える曲芸師の足、精緻に描かれたカウンターの静物など、マネはさまざまな要素を卓越した技術でひとつの画面に収めています。マネの画業の集大成が約20年ぶりに来日します。

2. ルノワール、ゴーガン、セザンヌなど、巨匠たちの作品を堪能

第1回印象派展に出品されたルノワールの《桟敷席》、タヒチ滞在期の謎めいたゴーガンの名画《ネヴァーモア》をはじめ、イギリス随一のセザンヌ・コレクションから、油彩画10点、日本初公開となるセザンヌの手紙が出品されます。

3. 名画を読み解く

コートールド美術館の研究所の展示施設という側面に着目し、名画を「読み解く」方法を紹介します。画家の語った言葉や同時代の状況、制作の背景、科学調査により明らかになった制作の過程などを知ることで、新たな見方を楽しむことができるかもしれません。

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<コートールド美術館展>
ロンドンにあるコートールド美術館のコレクションから、印象派・ポスト印象派の作品を紹介します。実業家サミュエル・コートールドが収集したコレクションを核に1932年に設立された同館は、美術史や保存修復において世界有数の研究機関であるコートールド美術研究所の展示施設です。本展覧会では、その研究機関としての側面にも注目し、画家の語った言葉や同時代の状況、制作の背景、科学調査により明らかになった制作の過程なども紹介し、作品を読み解いていきます。

日本の風景のようだと語られたファン・ゴッホによるアルルの風景《花咲く桃の木々》、19世紀後半の近代都市パリの風俗を映すルノワールの《桟敷席》やマネの《フォリー=ベルジェールのバー》、科学調査が作品の秘密を解き明かしたゴーガンの《ネヴァーモア》やモディリアーニの《裸婦》などをはじめ、選りすぐりの絵画・彫刻約60点を展示します。(HP抜粋)