幸福の哲学 アドラー×古代ギリシアの智恵 岸見一郎

幸福の哲学 アドラー×古代ギリシアの智恵 岸見一郎
幸福の哲学 アドラー×古代ギリシアの智恵 岸見一郎 講談社現代新書

誰しも幸福になりたいものです。
「ん?なる?」
幸福って、「なる」ものなのでしょうか。

本書では、古代ギリシアの知恵、アドラー心理学の知恵から、
幸福というものを考えていきます。

私が心にしみたのは、第6章の「人生をどう生きるか」です。
ヨガで説かれていることと、非常に似ています。

・人生を終わりからだけで意味づけない
・未来を手放す
・無限の時間があると考えて生きる
・今日のこと、今ここだけに意識を向ける
・今ここで幸福に
・幸運と幸福は違う

皆様もご存じのメーテルリンクの「青い鳥」

幸福を求めて旅立ったのに、どこにも幸福はなかった。
失意のうちに家に戻ってきたら、そこに初めから幸福があった。

外ではなく、私たちの中にある、ということです。
そのことを私たちも知っているのに、つい忘れちゃうんですよね。

<岸見一郎>
1956年生まれ。哲学者、心理学者。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。奈良女子大学文学部非常勤講師などを務める。専門のギリシア哲学研究と並行してアドラー心理学を研究(Amazon紹介より抜粋)

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嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え 岸見一郎(著) 古賀史健(著)

アドラー 嫌われる勇気
嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え 岸見一郎(著) 古賀史健(著) ダイヤモンド社

今までの物の見方や捉え方を変えるきっかけになる本です。

心理学者のアルフレッド・アドラーの考え方は、
実践するには厳しい面もありますが、幸せに、自由になるために、
シンプルに対人関係を捉える手助けになると思います。

誰しも認められたい欲求というものがありますが、
アドラーはこの欲求を手放すことを勧めます。

「他者の期待を満たすために生きているのではない」

逆の立場からは「他者もあなたの期待を満たすために生きているのではない」と。
自分の人生を生きるには、他人の期待にそわなくてもいい。
時には、嫌われる勇気も必要ということ。

また、「いまここを真剣に生きる」と説いています。

ヨガでは「いま、ここ」に意識を向けていますから、
ヨガを日々行うということは、そのトレーニングになリます。

不思議とヨガの考え方に重なる部分が多いと感じました。
日ごろヨガをされていらっしゃる皆様も、そう感じるのではないでしょうか。
皆様も良かったらどうぞ。

<嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え>
フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた一冊です。欧米で絶大な支持を誇るアドラー心理学は、「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な“答え”を提示します。この世界のひとつの真理とも言うべき、アドラーの思想を知って、あなたのこれからの人生はどう変わるのか?もしくは、なにも変わらないのか…。さあ、青年と共に「扉」の先へと進みましょう。 (Amazon紹介より抜粋)

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