空也上人と六波羅蜜寺 東京国立博物館

空也上人2022の1

京都の波羅蜜寺でしか拝見できないと思っていましたが、
今回、東京上野に。
半世紀ぶりのお寺の外にお出ましなのだそうです。

空也上人が「南無阿弥陀仏」と称え行脚していた時代と、
今私たちが生きているコロナウイルスのこの世の中。
おそらく同じような不穏で不安な社会状況であったろうと思います。

教科書でみたことのある仏像をこんなに一度に拝めるとは。
これらの像は、心のよりどころとなる宗教的な像でありつつ、
美術作品としても本当に素晴らしくて。
その辺の線引きはいろいろありますから、難しいところですが。

<空也上人像>
お背中、アキレス腱など、360度ぐるりと堪能できます。
口から紡ぎ出される、「南無阿弥陀仏」を表現した仏様たち。
運慶の四男作。運慶ファミリー恐るべし。

皆が救いを求める気持ちがよくわかります。

平安時代や鎌倉時代に生きていた人びとと私たち、
時代もだいぶ違いますし、信心深い方ではありませんが、
それでも共感できることの多さを感じたひとときでした。

空也上人2022の2

上野公園、松の輪2022

縄文 1万年の美の鼓動(縄文展)@東京国立博物館 平成館

「ニッポンの、美の原点。」

縄文1

光、闇、天、地、海、山、森、川・・・。
自然とともに生きてきた縄文の人々。
今回、北から南まで、さまざまな作品が勢ぞろい。
どの作品もエネルギーにあふれています。

子供から大人まで楽しめる展示です。
教科書に掲載されていた「遮光器土偶」の不思議さ。

縄文6

生活習慣や文化、宗教観など、今も研究中で、
まだよくわかっていないことも多く、
そのあたりもワクワクしますね。

別室の、国宝6作品がみどころです。

縄文3

縄文4

縄文5

縄文2