瞑想の旅

2011年1月25日のことです。

  ↓   ↓   ↓

瞑想合宿に11日間 参加してきました。

気がついたことは
「なんて 頭の中は おしゃべりなのだろう」
「こんなに 妄想族だったのか・・・」ということです。

瞑想は「今 ここ」を感じるものです。
自分の意識が過去の出来事
それが幸せな繰り返したくなる事であれ
こだわっている不満な事であれ。

また、未来の心配事や希望に満ちた事(つまり妄想)に 
ビュンビュン飛びまくっていたのです。

例えば 前半2~3日目のことです。
瞑想中に妄想、
「帰ったら ○○○したいな~」という思い。

暖かい部屋で 日本茶を飲みながら
肩にインコのジュリアンを乗せて
おせんべを頂き 静かに椅子に座って、本を読む。

やけに、「おせんべい」が食べたかった。
好物でもないのに なんでだろ?(好物はビターなチョコレートですっ!)
ささやかな幸せなのですが 、これも「欲」ですよね。

合宿後は おせんべい 頂きました。

「今 ここ」を感じながら、おせんべいのバリバリとした食感、
そして、味に意識をむけて、食べる瞑想をしてみたのでした。

<今ここ>
過去でもなく、未来でもなく、今現在に意識をむけること。
ヨガや呼吸法は、「今 ここ」の訓練に適しています。
一緒にヨガを通じて、今ここを感じましょう。

2011年1月25日

12年前、この瞑想合宿に11日間参加しました。

10日間は誰とも会話せず、視線もあわせず、メモ禁止、運動禁止。
スマホやPCは担当者に預け、メールやニュースをチェックすることはできません。

食事は菜食でした。
朝と夕方5時(果物のみだったような)の2回か、朝食のみの1回。

シャワーはシャワー室前のメモに書き込み予約で、10~15分ほど。
日が沈むと、それはもう凍えそうなほど寒く、
昼間の休息時間のスキマ時間にサクッと入っていました。

瞑想は、皆一緒に瞑想ホールで。早朝から夜まで。

瞑想時間以外、主に眠る時間や休息時間は、
男女に分かれたプレハブ小屋か、小さめのテント。
湯たんぽが支給され、寝袋でしたが、非常に寒かったです。

最後の11日目にお掃除。
この瞑想合宿に参加した、一緒に同じように過ごしていたけれど、
一言も話さず、目も合わせなかった方々と、初めて会話しました。

クリスマスとお正月をまたぐ、
世の中が慌ただしく賑わう季節に参加した瞑想合宿、瞑想の旅。
以降こういった年末年始を過ごすことはないのですが、
今でも時々、静かな山の中で朝から晩までの瞑想漬けの日々を思い出します。

なかなか11日間という長い時間はとれませんが、
ヨガと同じように毎日の生活に数分でも瞑想を取り入れると良いですよね。2023年6月22日

ヨーガ療法学会研究総会2019@広島

4月19日(金)20日(土)、第17回日本ヨーガ療法学会研究総会が、
広島国際会議場で開催され、参加してまいりました。

hiroshima2

今回のテーマは
「呼吸と意識とヨーガ療法」
ヨーガの瞑想とマインドフルネス

<マインドフルネス(英: mindfulness)>
今現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程であり、瞑想およびその他の訓練を通じて発達させることができる。マインドフルネスの語義として、「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること」(wikiより抜粋)

私たちはスマホやパソコンなど毎日膨大な量の情報にさらされ、かなり脳を酷使している状態です。情報過多な毎日の積み重ねは、不安を感じたり、うつ症状、なにかしらの依存を生みやすくする、とのこと。

・脳を休めるとは
・休め方とは
・瞑想やマインドフルネス時の脳の状態とは
・どんな効果があるのか
・ヨーガの瞑想とマインドフルネスの関係

講師の先生方の研究報告によると、呼吸、瞑想、マインドフルネスは、心の状態を穏やかに、肉体を健康にしてくれる。自律神経を研究し治療に役立てている先生、脳の研究をしている先生、呼吸を研究している先生、マインドフルネスを指導している先生などからも語られました。

ヨガのレッスンで日々行っていることが、心身への良い効果があるという研究報告は、興味深く、かつ心強いものでした。良い意味で、私自身も情報過多な学会で頭がパンパンです。

今回の内容を、ヨガ教室にいらっしゃる皆さんに報告し、語り合いたいと思います。

<講演>
岡村仁大会長講演
「こころのケアとヨーガ療法」

小林弘幸先生講演
「呼吸と意識、自律神経との関連」

久賀谷亮先生
「マインドフルネスと今」

熊野宏昭先生
「マインドフルネスがマインドワンダリング指導に及ぼす影響:臨床的効果が現れるメカニズムへの示唆」

木村慧心先生
「インド五千年のマインドフルネス」

岡孝和先生
「心身医学専門家から見たヨーガ療法」

エイミー・ウィーラー先生
「アメリカのヨーガ療法事情」

本間生夫先生講演
「情動と呼吸法」

<参加した分科会:アルコール依存症に対するヨーガ療法>
タイの医療センターでの薬物依存症に対するヨーガ療法報告
東京・神奈川のアルコール依存症に対するヨーガ療法報告

hiroshima3
原爆死没者慰霊碑(正式名称:広島平和都市記念碑)

hiroshima5
原爆ドーム(正式名称:広島平和記念碑)

hiroshima10
広島平和記念公園
ヨーガ療法学会は、この公園内で行われました

ヨーガ療法(ヨーガセラピー)

インドのヨーガをベースとして、医療的な面からもヨーガの効果を検証し、
健康な方だけではなく、精神的・肉体的疾患のある方も、
年齢を重ねた方も、誰もが安全に行うことができるヨガ(ヨーガ)です。

最近は、どなたにも安全で、心と体の健康に良いため、
病院、クリニック、介護施設、ホスピス、ダルクなどの依存症回復サポート施設(薬物依存、アルコール依存)でも、行われています。

例えば
疲労回復、睡眠の質の改善、心の落ち着き、集中力の向上、ストレスの軽減、
糖尿病、喘息、高血圧、更年期障害、心身症、うつ、躁鬱、統合失調症、
肩こり、腰痛、膝痛、リウマチ、消化器系の病、アレルギー、
パニック障害、甲状腺の病気、慢性疲労症候群、
薬物依存症、アルコール依存症、ギャンブル依存症など

<ヨーガ療法とは ヨーガ療法学会公式HP>
ヨーガ療法は伝統的なヨーガを科学的な研究をもとに、一般の人や疾患を持つ人でも安全にできるように改良して作られました。身体機能の回復を図るだけでなく、心の落ち着きや睡眠など精神的な健康を向上させる方法としても効果のある健康法です。生活習慣の改善や病気の予防、人間関係改善など、日常生活にも応用ができます。最近では、ストレス性の疾患、生活習慣病、介護予防や心の病にも有効であるとする研究報告が増え、現代医療的治療の補助療法としての効果が期待できるとする研究も増えています。

ヨーガ療法は、1920年代に、インド・マハラシュトラ州ロナワラ市に設立されたカイヴァルヤダーマ・ヨーガ研究所で伝統的ヨーガの科学的な研究が開始されました。

伝統的ヨーガの技法や智慧を研究し、それに改良を加えることによって、一般の人間や疾患を持つものでも行うことができるように作られたものがヨーガ療法です。

ヨーガ療法は、肉体は勿論、精神的、社会的、スピリチュアル/宗教的健やかさを実現できる統合的人間教育法になっています。

marigold1

北インド ヒマラヤ山麓 12

9日目  リシケシでヨガ&移動日

リシケシでのヨガ・呼吸法・瞑想
カルマヨガでもあるホールの掃除を行い
標高の高い避暑地 マナリに向けてバスで移動。

リシケシでヨガ

朝5時 サマーディ・マンディ-ル(samashi-mandir)にて
呼吸法 ヨガ。その後 皆で掃除しました。

窓・窓枠拭き ガラス磨き 床掃除 マット拭き
スワミ・ヨーゲシュワラナンダ大師の埋葬されている
ガラスの部屋も ピカピカに磨きました。

スワミ・ヨーゲシュワラナンダ大師
スワミ・ヨーゲシュワラナンダ/スワミ・ヨーゲシヴァラナンダ大師

木村先生のお師匠さんでいらした
Swami Yogeshwarananda Saraswati Maharaj
(日本語の発音 スワミ・ヨーゲシュワラナンダ/
および スワミ・ヨーゲシヴァラナンダ)大師が
生前暮らしてらした部屋で瞑想。

朝食

おかゆの上にコーンフレーク&ライスフレーク。
そして トースト&お味噌汁。
リシケシ朝食
さまざまな味のハーモニー
ドン引きされた方もいるかも

マナリへ

リシケシで修行を続けられる方々と別れ
10時頃 ヨーガニケタンのアシュラム(道場)を後にし
少人数で バスでマナリへ向けて出発。

マナリ道中1
昼間も月が出ています

トイレ休憩と食事以外は バスの中。

途中何度も 車酔い一歩手前の状態になりながら
ひたすら眠り続け バスは北へ北へと進みます。

夜10時すぎ チャイニーズの夕食

マナリ道中2
スパイシーなベジタブル・スープ

マナリ道中3
意識が朦朧としていて ピントまでボケまくり
焼そば ブロッコリー 美味しいです

さらにバスに乗り 

「できる限り目的地に近い所まで進もう!」
マンリーというところのホテルに泊まります。

シャワーを浴びて 
ずっとバスで寝ていたのに すぐに就寝。

北インド ヒマラヤ山麓 11

8日目 リシケシ(リシケーシュ)へ

救急車

朝からルドラプラヤーグよりバスで
リシケシ(リシケーシュ)に向けて出発。

道中 Aさんが土手のような所で 足を滑らせ 怪我を!

すると 今まで全く見たことのなかった
救急車が 偶然 通りかかり 
病院に連れて行ってくれたのです!

その後 病院で何針も縫ってもらい ことなきをえました。
無事に治療してもらえて 本当によかったです。

「なにか大きな存在に見守られている」
そんな気持ちになりました。
おそらく この場にいた誰もが 同じように感じたことでしょう。

昼食@カフェ

あと一歩で車酔いしそうな そんなとき
光の降り注ぐ ワイルド・リゾート・カフェで休息タイムに。

ウッタラーカンド州カフェf
フロアに砂利が。だからワイルドなのですねっ

アロマオイル 石鹸 ジャム 地図 カフェとは思えない品揃え。

旅の仲間たちが 旅の思い出に と
こぞってウッタラーカンド州(Uttarakhand)の地図を買い求め
それはもう 飛ぶような売れ方をしていました。
お店の人 「なぜ この地図が?」と当惑している様子。

ウッタラーカンド州の街
・デラドゥン(州都)
・バドリナート
・リシケシ
・ハリドワール
・ルドラプラヤーグル

ウッタラーカンド州地図
地図 購入しました~

リシケシ(リシケーシュ)

ヨーガニケタンのアシュラム(道場)に到着したのは
昼過ぎ頃でしょうか。

木村先生のお師匠さんでいらした
Swami Yogeshwarananda Saraswati Maharaj
(日本語の発音 スワミ・ヨーゲシュワラナンダ/
および スワミ・ヨーゲシヴァラナンダ)大師の
肉体が埋葬され坐像が安置されているホール
サマーディ・マンディ-ル(samashi-mandir)で
まず最初に ご挨拶と礼拝。そして ヨガと呼吸法。

その後 瞑想を行うホール 
ヨーガ・マンディ-ル(サーダナ・ホール)で
1時間程の瞑想を皆で行いました。

バス移動で疲れきっていた肉体と精神が
この静寂な空間での たった1時間の瞑想で非常にすっきり。

「瞑想は 肉体と精神に効果がある」
改めて実感しました。

リシケシ夕食
夕食
カレーが辛くなくて やさしい味でした
麺もお味噌汁も 全部 美味しかったのでした

アシュラム1
こちらに宿泊

入り口の取っ手 鍵 トイレの扉の取っ手に触れるたび
サビが手につき汚れ いたるところに埃が。

ひどく湿った匂いがしたので 窓を全部開け 空気を入れ替える。
ギョッ!ヤモリが張りついてるではありませんか。

「サソリがいるので注意!」
最初 冗談かと思いましたが 本気の言葉でした。

ギザールという給湯器が各部屋にあるのですが
あいにくこの部屋にはなく お湯はでません。ゆえに水浴び。

洗面所にはシャワーヘッドらしきものがなく蛇口のみ。
水を蛇口から大きなバケツにため
柄杓ですくい 体にかける・・・
なんて原始的。

まぁ 何事も経験ですね。 今が夏で良かった~。

同室のNちゃんと 彼女のi-podの音楽が
この埃っぽい部屋を 明るくしてくれました。
ありがとう Nちゃん!

早々と就寝。

アシュラム2
エアコンはあるのに なぜにギザールはないの?

<リシケシ(リシケーシュ)>
海抜340m。
ビートルズもやってきた修行者の里。
町内では肉食飲酒は禁止されている。
さまざまなアシュラム(ヨガを行う道場)がある。

北インド ヒマラヤ山麓 7

4日目 ヒマラヤでのヨガ&花の谷へのトレッキング

5時より ヨガ 呼吸法 瞑想を行いました。

木村慧心先生
指導してくださるラージャ・ヨーガの木村慧心先生

かつてのこの土地の ヨガ行者さんたちを想いつつ。
ヨガ さまざまな種類の呼吸法 瞑想を。
高山病が心配される標高なので 呼吸がいつもと違うのを実感。

この土地で生活していたヨガ行者さんたち
ヒマラヤの風景に囲まれ どこに行くのも自分の足が頼り。
ヨガで足腰が丈夫になり 呼吸と精神をコントロールしていたのでしょう。

今は過ごしやすい季節ですが(それでも夜は寒い)
冬は 凍えるほどの寒さだったに違いありません。 

9時 花の谷へ向けて出発。
 
普段 全く山登りをしない自分には想像もつかず
とにかく「荷物は軽い方がいいだろう」と 
小さなボトルに水を詰め替え 肩掛けカバンひとつ。

山道1

雄大な風景が続く山道を 。(行き3時間+帰り3時間=6時間)
もう息はゼーゼーです。

山道2

山々 木々 澄み切った川 雪どけの山 花々
大自然を満喫しながら ひたすら歩く・・・

最近観たテレビ番組を ふと思い出だしました。
まさに山歩きにもってこい
「ためしてガッテン!山歩きのコツ」

山道3カゴ

高山病になってしまった方・歩けない方は シェルパのカゴに乗り。
ひとりでも大変なのに 人を背負うなんて 
シェルパの足腰の強さに ただただ脱帽です。
なんとか 自分の足で歩きました 頑張りました!

登りきったときの達成感
霧たちこめるこの風景とともに 忘れることはないでしょう。

山道4霧の中

空気の澄み切った 霧の中 風景を眺め 皆で食事。

登れるものですね。
とても大きな自信になりました

夕食後 6時半ごろテントに戻ると
既に同室のUさんはベットに入ってました。早いっ!
電気もないので 一緒に早々と就寝。

<花の谷>
The valley of flowers
 標高3500m~3800m

2005年 世界遺産に指定されました。
花の谷は標高3500 メートルに位置し(ガイドブックにより
微妙に標高の表示が違います・・・まっ いっか)
氷河に囲まれた広大な谷に約600種の植物が自生
4月下旬氷河が溶け出す頃から9月まで一斉に花が咲き乱れます。

この豊かな自然の中で 昔のヨガ行者たちは
暮らしていたのですね~。

ここは まさに高山植物の宝庫。
ヨガ行者が煎じていた薬草(ハーブ)もあります。

「草花好きは一生楽しめる」

植物に詳しいと 日々の生活に喜びを見い出すことができ
一生を楽しく暮らしていくことができる。

大好きなヨガの先生が 植物にお詳しく
いつも教えて頂くのですが 情けないことに すぐ忘れてしまう。

山道5ブルーポピー

この青い花は、幻のブルーポピー。
メコノプシス属(メコノプシスぞく、学名:Meconopsis)は
ケシ目ケシ科の属の一つ。

メコノプシスMeconopsis は「ケシに似た」
という意味のギリシャ語で「ケシモドキ」。中国名は緑絨蒿。

<TV番組で特集>

1 「TBS 世界遺産 花の谷 インド
ナンダデヴィと花の谷国立公園」2009年10月25日放送

花の谷は2005年に世界遺産に登録されたインド最奥の地
ネパールとチベット(中国)とインドの国境付近にある秘境の地!
ヒマラヤ山系に属する標高7,816mのナンダ・デヴィ山をはじめ
6,000m級の山々に囲まれた地で氷河や氷原に覆われた山岳地帯である。

2 「シリーズ世界遺産100」

花の谷国立公園で見られる珍しい植物の数々をご紹介。
花の谷を愛した登山家はこう記しました。
「花の谷は穏やかで完全なる美しさに満ちている。
人はそこで大きな安らぎに包まれるだろう」

<ガッテン 山歩きのコツ>

1 歌を口ずさむペースで歩き
2 小またで(下る)
3 飲み物は「味噌汁」

バテないポイントは速筋を極力使わず 遅筋だけで歩くこと 

筋肉痛 膝が笑うこと(太ももの筋肉が
傷ついた状態)を 予防することができます。
※ストックを使用すると 大またになりがちなので注意

歌を口ずさむことも お味噌汁も頂きませんでしたが
息が上がらない程度の ゆっくりした呼吸で歩きました。
歩くときも 呼吸は大切ですね。

もしよかったら 山登りのとき おためしくださいませ。