萩尾望都 SFアートワークス

萩尾望都 SFアートワークス
萩尾望都 SFアートワークス 河出書房新社

一際目を引く表紙、「スター・レッド」の星。
手に取らずにはいられません。

望都先生のSFに対する情熱が溢れています。
カラーページが多く、しかも美しい。
イラストを見ているだけで、ストーリーが蘇ります。

ページをめくるごとに、ワクワクドキドキ。
本当に幸せな気持ちに・・・。

これ以上のイラスト集はないかも。
大満足の1冊です!

40年間で描きためたSF作品、全50作品を一冊に凝縮!
圧巻のSFカラーイラスト、マンガ原稿も収録した決定版。
200ページのボリューム、掲載点数200点以上。
各作品に萩尾望都本人のコメントもたっぷり掲載。
萩尾SF作品の初出・発表年・連載期間などのデータ関係も完全網羅しています。

【目次】

●プロローグ 文・萩尾望都

●第1章 1970年 SF初期

11人いる!
スター・レッド
追憶
目覚めるものよ
フレア・スター・ペティコート
ユニコーンと少女

●第2章 1970~80年 コラボレーション

百億の夜と千億の夜
宇宙叙事詩
びっくり箱
みずうみ
ウは宇宙船のウ
薔薇の荘園
ドラゴンになった青年
妖精の王国
闇の公子
派遣軍還る
光の王
魔王子シリーズ
惑乱の公子
兇天使
魔道師の杖
猫柳ヨウレの冒険
あいつらの悲歌
∀ガンダム
星の光と伝説
ピアリス

●第3章 1980~90年 SF中期

銀の三角
4/4カトルカース
X+Y
A-A’
マージナル
あぶない丘の家
緑柱石(ベリル)
ハーバルビューティ
モザイク・ラセン
海のアリア
西風のことば

●第4章 2000年 SF近作

バルバラ異界
トレマリスの歌術師

●第5章 1970~2010年 SFマンガの世界

あそび玉
6月の声
精霊狩り
ドアの中のわたしの息子
みんなでお茶を
キャベツ畑の遺産相続人
1ページファンタジア
ユニコーンの夢
11人いる!
百億の昼と千億の夜
集会
びっくり箱
ぼくの地下室へおいで
兇天使
花狩人
スター・レッド
銀の三角
マージナル
海のアリア
ピアリス
バルバラ異界

●萩尾望都のSF関連仕事年表
(Amazon内容抜粋)

<関連記事>
Arcoiris Yoga 2011年11月2日
音楽の在りて 萩尾望都 →こちら

2017年7月14日の感想

音楽の在りて 萩尾望都

音楽の在りて、萩尾望都
音楽の在りて 萩尾望都著 イーストプレス

大好きな漫画家・萩尾望都先生の初の小説集です。
20代の頃「奇想天外」に掲載していたSF短編小説と中編小説。

「左ききのイザン」(「半神」に収録)のペアの作品となる「ヘルマロッド殺し」、
音楽家がとある星で遺跡発掘中に見つけたものとは・・・、
宇宙で出会った異星人と会話してみたら・・・、宇宙で難破船に遭遇し・・・、
少女時代の漫画を通じて人と繋がった話など。

「美しの神の伝え」(中編小説)

「神の存在と自我の芽生え」という作者の永遠のテーマ。
「理想的な人類を作ろう」とする過程の物語。
何かの神話を読んでいるよう。頭の中に絵が浮かんできます。

ちょうど「私を離さないで」と同じ頃に読み、
あまりにもシンクロしている部分が多くて。
20代のころから取り組んでいる望都先生の想像力に感服。

軽くて可笑しな作品、「そういうオチなのね」という作品、
神々しい重厚な作品まで、萩尾望都ワールドが広がり、楽しみ浸ることができます。
全てのストーリーが、望都先生の(自分の好きな頃の)漫画の絵として、
はっきり頭の中にイメージされるので、ちょっと普通の小説と違う、不思議な感覚。

代表作
「11人いる!」、「ポーの一族」、「トーマの心臓」、「百億の昼と千億の夜」
「メッシュ」、「銀の三角」、「モザイク・ラセン」、「マージナル」、「A-A’」、
「イグアナの娘」、「残酷な神が支配する」、「バルバラ異界」など

<関連記事>
Arco iris Yoga 2017年7月14日
萩尾望都 SFアートワークス→こちら

2011年11月2日の感想

萩尾望都 ポーの一族展@松屋銀座

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萩尾望都先生の貴重な美しいオリジナルの原稿が、ぎっしりと展示されていました。
「ポーの一族」を主軸に、初期から最近の作品まで網羅。

短い期間の展示に、望都先生ファンが全国から集まったためか、
会場は人が多く熱気があり、皆さん静かに、かつ熱心にご覧になっていました。
どれも永遠の名作ばかりです。

WOWOWで録画している宝塚の「ポーの一族」も観なくは!

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撮影OKのコーナー

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会場内は暗くて雰囲気があったため、写真はボケボケです