野口整体 病むことは力 金井省蒼

野口整体 病むことは力 金井省蒼
野口整体 病むことは力 金井省蒼 春秋社

「病気とは、心の苦しさを、病気を通じて出しているということなのです。病気をして弱ったとはみていないのです。病気も健康法のうちだ。野口先生は「病気になるのも、治るのも通して一つの自然の力です」と言っている。」(本より引用)

金井省蒼さんという、野口晴哉先生のお弟子さんの整体師の方が書いた本です。

様々なタイプの整体師さんが世の中にはいらっしゃるものですが、全面的に心をオープンにできる整体師さんは、受ける側からすると非常にありがたい存在ですね。対話を大切にしていらっしゃるからでしょうか。

おっしゃっている事がヨガと通じることが多くあり、ストンと腑に落ち、時に自分を振りかえり反省も。

自分自身の心と体を観察していく。そして、気付くことで人は治る方へと自然と向っていく。それには無心で行うこと。(無心とは、する側もされる側も、「良くしよう」とか「治そう」という思いをなくすこと。)これはまさにヨガの考え方と同じと言えます。

教室で体調を崩されている方に対して、「良くなって欲しい」と一方的に思ってしまいがちです。(私だけかもしれませんが)「良くしよう」と思った時点で、それは無心かどうかというと、やはり無心ではなくて・・・。難しいことではありますが、その方自身の本来持っている力を信じて、無心でヨガを伝え行い、結果としてその方自身が良くなっていくことを願っています。

関連記事
整体入門 野口晴哉、こちらです
風邪の効用 野口晴哉、こちらです

2012年9月21日の感想