久しぶりに歌舞伎座で、歌舞伎を観てまいりました。
昔、歌舞伎座は八月、お休みでした。
大御所の夏休み中、若い活きのいい役者を中心に、
勘三郎と三津五郎が作り上げたものが、納涼歌舞伎です。
若い人も気軽に観ることができるようにと、3部制。
実験的な作品、新しい作品、若手の古典の勉強の場になっています。
かなり前、学生の私も、そのおかげで、
とても楽しく歌舞伎にふれることができました。
2018年のこの猛暑中も、
納涼歌舞伎は、役者陣が、元気に盛り上げていました。
3部制は、時間の都合がつきやすいので、ありがたいですね。
劇場内は、程好い涼しさ。
夏にちょうど良い、気軽な楽しい作品。
ほっと一息ついた、八月の猛暑の一日でした。
「花魁草」
中村獅童、坂東彌十郎、中村扇雀
江戸の地震の夜に出会った年上女性と年下男性の、
ビタースイートな物語。
「龍虎」
天の龍と地の虎が義太夫に合わせ、対決するかのように力強く踊ります。
染五郎と幸四郎、親子の踊り。
衣装替えも多く、楽しめます。
二人の佇まいと背景が、とても美しいです。
「心中月夜星野屋」
ケチな旦那と、その旦那に囲われているお妾さんとその母親。
中車演じる旦那が「一緒に心中しよう」と企てますが・・・。
したかかバトル。コメディーです。