ヨーガ療法学会研究総会2018@仙台

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7月6日(金)7日(土)、
第16回日本ヨーガ療法学会研究総会、第3回アジアヨーガ療法協会会議が、
仙台国際センターで開催され、参加してまいりました。

今回の広島や岡山の西日本の洪水災害。
災害被災された皆様、心からお見舞い申し上げます。
研究総会開催中、広島や岡山、西日本からの参加の方もいらっしゃり、
大変な状況であること、日本全体で、いつ起こっても不思議でないこと、
その時にどんなことが私たちはできるのか、を考えることになりました。

今回の開催地は仙台だったことから、東日本大震災の時のことを、
講演者の方がたは、折にふれてお話くださいました。
仙台のヨーガ療法士さんたちは、ご自分たちも大変な状況でしたのに、
ボランティアで、被災地の会館などで、ストレス緩和のヨーガ療法を行っていました。

今後は、この経験を踏まえ、災害サポーターの育成もしていきたいと
研究総会でおっしゃっていました。
私たちはそういう手伝いができるのかもと思いました。
いたるところで、被災されたときの痕跡と乗り越える力を強く感じる総会となりました。

ヨーガ療法学会仙台1

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今回のテーマは
ヨーガ療法って?What’s Yoga Therapy?

現在、世界各国にヨーガセラピーというものが存在しています。
それぞれの団体や個人が、独自に活動しているのが現状です。

今回の総会では、様々な国のヨガ団体のヨガ講師、日本の各地のヨガ団体の方、医療関係の方が集まりました。
それぞれ別の団体ではありますが、権利や特許というものをこえて、
「ヨガの研究情報を共有し、ヨガから、より良い社会にしていきましょう」という「仙台宣言」を行いました。

総会期間中は、オウム真理教(ヨガというものを個人のエゴで悪用し、殺人まで犯した事件)が、
法律上は、ひと段落つきました。感慨深いです。

私のヨガの先生も時々、その事件の頃のヨガ教室のことをお話しくださることがあります。
罪を犯した信者の若者たち、被害者の方のことも多面的に考えていらっしゃり、
「あの事件がおこる前に、ヨガ業界全体で何かできなかったか」と。

オウム真理教と関係がなくても、世間の目は「ヨガは危険」という風潮で、
本当に大変だったようです。体操的なヨガはOKだけど、
呼吸法や瞑想、精神・心の話をすると怪しいと疑われる。
ヨガ本来の素晴らしさを曲解された事件でもありました。

私自身もヨガをしていると色眼鏡で見られることがありましたし、
両親にさえ、非常に心配されたものでした。
ヨガの歴史に一つの区切りがついたのかもしれません。

研究総会で様々な国のヨガ関係者が集まることは、
本当に幸せなことだと、つくづく思いました。

参加した分科会
・アネケ・シップス氏(オランダ)
 統合失調症に対するヨーガ療法のアプローチ
・ペニー・ロバーツ氏(英国)
 アセスメントのための情報収集~姿勢・呼吸・理解力から読み取れること~
・カリン・シェルシア氏 (オーストラリア)
 ナーディとチャクラを浄化する癒しのテクニック

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