テート美術館展 LIGHT 光 国立新美術館

ターナー、印象派から現代へ
光をテーマとした作品を時代ごとに展示しています。

英国のロンドンのテート・ブリテン、ロンドンのテート・モダン、港町のテート・リバプール、コーンウォールーのテート・セント・アイヴスの4館から77000点以上の作品から光をテーマにした作品120点を展示。

<見どころ>
1 光とアートをめぐる200年の軌跡を体感
2 英国テートビ美術館から100点が日本初出品
3 光に包まれる注目のインスタレーション

テーマが光と広範囲なので、どんな作品も範疇に入るようなざっくり感があります。

インスタレーションは、体感・体験型のアートです。
雑誌やTV、ネットで観ることと、実際に観ることは違うので、
やはりこういうのは体感したいものです。

光と色にあふれた世界に生きる私たちの日常を、
過去から現在まで多くの作家の目や捉え方を感じられた展覧会でした。

美術館の中のカフェ「サロン・ド・テ・ロンド」では、
「WEDGWOOD(ウェッジウッド)」とコラボレーションしていました。
少しお茶してから帰ろうかとも思いましたが、非常に混んでいたので諦めました。
一口でパクッと頂けそうなケーキセットが美味しそうでした。

テート美術館展2023の1

テート美術館展2023の2

テート美術館展2023の3

マティス展 The Path to Color 東京都美術館

残暑厳しい毎日です。皆様、いかがお過ごしでしょうか。

この春夏、開催されていた「マティス展」です。
2023年8月20日に終わってしまったのですが・・・。
色彩・光、ボリュームといい、とても良かったです。

マティスの作品は、穏やかな幸せな気持ちにさせてくれる作品が多く、
真夏の館内で、ひととき、ほーっとさせてくれました。

この猛暑という季節的なものなのか、私の心の状態なのか、
「ニースの室内、シエスタ」「夢」あたりの爽やかな静けさ。
おそらく、優しい温かい人柄が影響しているのだと思います。

晩年、「色彩の魔術師」と言われるマティスが手掛けた教会、
南フランスの「ヴァンス・ロザリオ礼拝堂」が、
色彩と光にあふれていて、明るくて本当に素敵です。
展覧会の最後のコーナーで4Kで体感できます。

病の中、きっと大変だったに違いないのですが、
人生の集大成、教会を作ったというのが、またジーンときたりしますね。

マティス2023の1

<アンリ・マティス(1869-1954年)>
20世紀を代表するフランスの画家。「色彩の魔術師」。
強烈な色彩によって美術史に大きな影響を与えたフォーヴィスム(野獣派)の中心的な存在として活動したのち、絵画の革新者として、84歳で亡くなるまでの生涯を、感覚に直接訴えかけるような鮮やかな色彩とかたちの探求に捧げた。彼が残した仕事は、今なお色あせることなく私たちを魅了し、後世の芸術家たちにも大きな影響を与え続けている。

<ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター>
通称「ポンピドゥー・センター (Centre Pompidou)」。
パリ4区のサン=メリ地区にある総合文化施設である。1969年に、近代芸術の愛好家でもあったジョルジュ・ポンピドゥー大統領 (1969-1974) が、首都パリの中心部に造形芸術のほか、デザイン、音楽、映画関連の施設および図書館を含む近現代芸術拠点を設ける構想を発表。1977年にヴァレリー・ジスカール・デスタン大統領により落成式が行われた。設計を手がけたのは建築家レンゾ・ピアノ、リチャード・ロジャースおよびチャンフランコ・フランキーニ(フランス語版)である。当初は、デザインが斬新すぎて歴史ある建物が立ち並ぶパリの美観を損ねるなどの批判があったが、レンゾ・ピアノは「いかめしい文化施設のイメージを破壊したかった。これは芸術と人間のこの上なく自由な関係の夢であり、同時にまた、街の息吹が感じられる場である」と語った。

ポンピドゥー・センターは、主に公共情報図書館(仏式1階から3階)、国立近代美術館・産業創造センター(フランス語版)(4階から6階)、映画館、多目的ホール、会議室、アトリエ・ブランクーシ、カンディンスキー図書館および国立音響音楽研究所 (IRCAM) により構成される。

国立近代美術館は、ピカソ、カンディンスキー、マティス、シャガール、レジェ、ミロ、ダリ、デュビュッフェ、ウォーホル、モンドリアン、ニキ・ド・サンファルなどの作品をはじめとする100,000点以上の作品を所蔵し、近現代美術のコレクションとしては欧州最大、世界的にもニューヨーク近代美術館 (MoMA) に次いで第二の規模である。(wikiから)

マティス2023の2

メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年 国立新美術館

メトロポリタン美術館展にまいりました。2022年5月30日終了しています。

ヨーロッパ絵画部門の2500点余りから 選りすぐった名画65点、 うち46点が日本初公開

米国NYまで行かず、東京で気軽に観ることができる、ありがたさ!
西洋絵画の歴史をたどり、観たい作品もゆったりと観ることができ、
とても楽しむことができました。

都内、コロナが少し落ち着いてきました。
国立新美術館を訪れたのは、コロナ前、かれこれ2年ぶりくらい。
美術館内の平和な様子にしみじみしました。

観たかった作品
カラヴァッジョ(本名 ミケランジェロ・メリージ)の《音楽家たち》
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール《女占い師》
ニコラ・プッサン《足の不自由な男を癒す聖ペテロと聖ヨハネ》
ヨハネス・フェルメール《信仰の寓意》など

メトロポリタン美術館展2022

<今回東京で観ることができたのは>
ヨーロッパ絵画部門のコレクションは、メトロポリタン美術館の創立から1年後の1871年、ヨーロッパの画商から購入した174点の絵画から始まりました。以来、寄贈・遺贈と購入により拡充が続けられ、現在は、13世紀から20世紀初頭まで、2500点以上に及ぶヨーロッパ各国の絵画を所蔵しています。同部門の常設展ギャラリーは美術館の2階に位置しますが、2018年より照明設備を改修する「スカイライト・プロジェクト」が進められています。電灯が普及する以前の19世紀末まで、絵画は自然光のもとで描かれ、鑑賞されていました。スカイライト・プロジェクトは、天窓からの自然光をギャラリーの照明に活用することで、より快適で自然な鑑賞環境を整える試みです。本展は、この改修工事をきっかけとして実現しました。(公式HPから抜粋)

上野リチ ウィーンからきたデザイン・ファンタジー展 三菱一号館美術館

上野リチ2022の1

昨年のNHK-Eテレ「日曜美術館」(「カワイイの向こう側 デザイナー・上野リチ」)で放送され、
東京にきたら観たいと思っていました。
19世紀末ウィーン生まれの京都にやってきたデザイナーの可愛い作品たち。

「可愛い」という言葉をつい使ってしまいました。
タイトルの「ファンジー」という言葉には「カワイイ」と同じような甘すぎる印象を私はもってしまうのですが、
どうも上野リチの考える「ファンジー」とは違っていました。

上野リチの「ファンタジー」とは、
「模倣をせず新しいものを求め、たとえ拙くとも自らの創造性を羽ばたかせること」。

だからこそ甘さ控えめ、遊び心があり、ピリッとした厳しさがあって、
時代をこえる愛おしい作品になっているのでしょうか。

上野リチは元々美術を学んでいた基礎があり、
自由で好奇心旺盛な性格、ウィーン工房での経験、
異文化である日本や中国で暮らしたという経験からきている、
おそらく彼女なりの哲学があるのだと思います。

ささっと描いたデッサンもハイセンスですし、
布類、ブローチや箱、イースター用のお菓子ボールなど立体作品もとても素敵です。
どの作品も素敵でしたが、特に日本との出会いの中での作品や中国をモチーフにした作品に心惹かれました。

大きな作品は、「日生劇場旧レストラン 「アクトレス」の壁画」。
建築家の村野藤吾からの依頼で描いた店内の装飾。
デザイン監修はリチ、壁に描いたのは教え子の学生たち。

日生劇場のかつてのレストランの壁画が上野リチ作品だったとは。
今回のテレビ放送で今更ながらですが、知りました。
東京で暮らしている私にとって上野リチはそんなに身近に感じる存在ではなかったのですが、
歳月を経て、こうして改めてこの作品を観ると、懐かしい人に再び出会ったという感覚です。

みごたえのある充実した展覧会でした。

上野リチ2022の2

上野リチ2022の3

上野リチ2022の4

上野 リチ・リックス
うえの りち・りっくす
Felice [Lizzi] Rix-Ueno

1893年6月1日 – 1967年10月15日)は、ウィーンと京都で活動したデザイナー。
結婚前の名前はフェリーツェ・リックス(Felice Rix)で、「リチ(Lizzi)」は愛称だが、日本における活動では「上野リチ」を名乗った。

<人物>
ウィーンに生まれ、ウィーン工房の一員としてテキスタイル・陶器・ガラス・七宝図案など幅広いジャンルで活躍。そのプリント図案は「リックス文様」とも呼ばれ高い評価を得た。1925年、日本人建築家・上野伊三郎との結婚を機に京都へ移住。

戦後は京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)で教鞭をとったほか、インターナショナルデザイン研究所を設立して後進の育成にも尽力した。

<略歴>
1893年 ウィーンに生まれる。
1913年 ウィーン応用美術大学入学。
1917年 同校卒業後、ウィーン工房に参加。
1925年 上野伊三郎と結婚。
1926年 日本へ移住。京都市に上野建築事務所開設、美術工芸部主任に就任。
1930年 ウィーン工房退職。
1935年 京都市染織試験場図案部技術嘱託(~1944年)。
1936年 群馬県工芸所嘱託(〜1939年)。
1951年 京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)工芸科図案専攻講師(1960年に教授)。
1963年 同校退職。インターナショナルデザイン研究所設立。
1967年 京都市内の自宅にて死去。享年74歳。(Wikiより)

アジサイ2022の1、白色

ダミアン・ハースト 桜@国立新美術館

ダミアン・ハースト2022の1、桜

春めいてきました。
皆様いかがおすごしですか。

少し早目のお花見を。
広い展示スペースに、大きな大きな桜の絵。
明るく開放的な気持ちになります。

ダミアン・ハーストは、サメのホルマリン漬けなどが有名で、
「メメント・モリ( memento mori:
死ぬことを覚えていなさい、死を忘ることなかれ)」の作家と思いこんでいたのですが、
死を考えるからこその、今このときの「生きる喜び」なのかしらと。

「桜シリーズは、美と生と死についての作品」なのだそうです。

みんなで楽しめるようにと、写真撮影OKの展示でした。

ダミアン・ハースト2022の2、桜

ダミアン・ハースト2022の3、桜

ダミアン・ハースト2022の4、桜

ダミアン・ハースト2022の5、桜

ダミアン・ハースト2022の6、桜

美を結ぶ。美をひらく。@サントリー美術館

美の交流が生んだ6つの物語

美を結ぶひらくサントリー美2021_1

本日は啓蟄。土中で冬ごもりしている小さな生き物たちが、
春の訪れを感じ、穴からムクムクと出てくる頃です。

緊急事態宣言がまた延長になりました。
近場で短時間でサクッと観てまわれそうな美術展を選び、行ってまいりました。
鑑賞時間30分くらでしょうか。

カラフルな琉球の紅型の可愛さ、
和ガラスの人が作っている温かみのある透明感、
独特な浮世絵、繊細でありながら面白いガレ。
どれも素敵でした。

ありがたいことに館内は空いておりました。
美しい品々に目と心が喜び、ほっこりとしました。

美を結ぶひらくサントリー美2021_2

1)ヨーロッパも魅了された古伊万里
2)将軍家への献上で研ぎ澄まされた鍋島
3)東アジア文化が溶け込んだ琉球の紅型
4)西洋への憧れが生んだ和ガラス
5)東西文化が結びついた江戸・明治の浮世絵
6)異文化を独自の表現に昇華したガレ

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サントリー美術館は、2007年3月、六本木の東京ミッドタウンに移転開館して以来「美を結ぶ。美をひらく。」をミュージアムメッセージに掲げ活動してきました。例えば、古いものと新しいものが時代の枠組みを越えて結びつく。東洋と西洋、国や民族といった文化の境界にとらわれず結びつき、新しい美が生まれる。このように異なるものが結び、ひらくことは美術の本質であり、絶えることのない交流の中で今なお魅力的な作品が生み出されています。
本展覧会は日本美術を軸に、江戸時代から1900年パリ万博の約300年間にちりばめられた「美を結ぶ物語」「美をひらく物語」を、サントリー美術館の珠玉のコレクションから選び取ってみました。欧州も魅了された古伊万里、将軍家献上の使命で研ぎ澄まされた鍋島、東アジア文化が溶け込んだ琉球の紅型、西洋への憧れが生んだ和ガラス、東西文化が結びついた江戸・明治の浮世絵、そして異文化を独自の表現に昇華したガレ。国・時代・素材を越えて結び、ひらいた6の美の物語をお楽しみください。(HPから)

我々の見たこともない幻想の幻とはこの素晴らしさである@草間彌生美術館

久しぶりに美術館にでかけました。
美術館・博物館・ギャラリーに行くことは、コロナのことで自主的にやめています。
今もやめているのですが、入場制限があり、近所なため、こちらなら良いかしらと。

とてもこじんまりとした美術館です。
人場制限の効果がでているようで、館内空いています。
15分くらいで観終えてしまいました。

「無限の鏡の間 我が永遠の魂は光放って燃えてゆく」が美しく怖かったです。

遊園地のビックリハウスのようです。
最初はキラキラとした華やかさにうっとりしていましたが、
次の瞬間から空恐ろしくなってきました。
無限の空間にいるのは、たった2分間でしたが、不安な心持ちになるものですね。

雨でもなく、晴れでもなく、程よい曇り。
おかげで屋上のテラスは、寒くもなく、暑くもなく、適温。

コロナ第3波が到来したといわれる東京都内。
この日常の街並みをぼんやりと眺め、そそくさと帰路についたのでした。

草間彌生美術館3

草間彌生美術館4

草間彌生美術館5

草間彌生美術館6

東京都新宿区弁天町107
当日券はなく、公式HPにて事前購入です(当日朝6時まで)

最寄り駅:
東京メトロ東西線 早稲田駅 徒歩7分
都営地下鉄大江戸線 牛込柳町駅 徒歩6分
都営バス 白61、バス停「牛込保健センター」または「牛込弁天町」より徒歩すぐ

外苑東通り沿いです
現在、道路の拡張工事をしています

開館日:木・金・土・日・月曜日および国民の祝日
開館時間:11:00~17:30
休館日:火・水曜

草間彌生美術館1

草間彌生美術館2

カルティエ 時の結晶@国立新美術館

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歴史のある宝飾・高級時計を扱うカルティエの
1970年代以降の作品の現代作品に焦点を当てた展覧会です。

最初に富士通のスマートフォン型の端末とイヤホンを受け取り、
暗闇の中、おぼろげな光を頼りに歩きます。
まるで肝試しのようなワクワク感。見せ方がかなり面白いです。

個人所有の作品など、どれもこれも高価な貴重な品ばかりです。
宝石独自の美しさもありますが、デザインの面白い作品も結構あり、楽しいです。

デジタルで作品を検索できる一方で、
展示の仕方は地球や大地、自然の恵から作品が生まれたことを感じます。

宝石のキラキラとした永遠の輝き。
まさにタイトル通り、時の結晶ですね。

最後のコーナーは撮影可能でした、ちょっぴり撮影
↓     ↓     ↓     ↓     ↓

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まっ、まぶしいっ!

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日本をイメージした作品
浅草界隈のお土産屋さんにおいてありそうですね

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ボリュームのあるワニの首飾り
二つをつなげて、さらにボリュームアップもできます

<カルティエ 時の結晶>
カルティエの作品は1995年、2004年、2009年の展覧会を通して日本で紹介されてきました。1989年以降、日本だけでなく世界各国の主要美術館においてそのコレクションが展示紹介されてきたことは、数あるメゾンの中でも特筆されることです。
過去におけるこうした展示は、いわゆる「カルティエ コレクション」の歴史的な作品を対象としてきましたが、本展は1970年代以降の現代作品に焦点を当て、その創作活動における革新性、現代性、独自性を、メゾンが築き上げてきた創作の歴史を背景に表現する世界でも初めての試みです。

本展では、「時間」をテーマに、「序章」に続く「色と素材のトランスフォーメーション」「フォルムとデザイン」「ユニヴァーサルな好奇心」という3つの章で、カルティエのイノヴェーションに満ちたデザインの世界を探求します。壮大な時間を経て生成され奇跡的に見出された宝石と、世界各地の文化や自然物など万物から着想を得たデザインが、卓越した職人技術によって結実したカルティエの宝飾。それは世界の縮図であり、地球や文明との時空を超えた対話であるといえるでしょう。
時間を自由に往来し、素材に秘められた可能性を探求することによって、色彩や線、フォルムなど、伝統を継承しつつも、常に宝飾界に新しい風を吹き込み続けるカルティエの想像力に満ちた美の秘密を紹介します。

そして、会場構成を手がけるのは新素材研究所 / 杉本博司+榊田倫之。
「旧素材こそ最も新しい」という理念のもと、伝統的な職人の技術と最新技術とを融合させ現代的なディテールで仕上げる彼らのデザインが、「時」を意識し回遊する展示空間を創出し、新たな鑑賞体験を提示します。(HP抜粋)

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コートールド美術館展 魅惑の印象派@東京都美術館

英国ロンドン市内にあるコートールド美術館が改修工事のため、
貴重な作品が東京上野で観ることができます。

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名画といわれる作品が次から次へと・・・。
短期間で作品をコレクションし、美術館、修復・研究部門まで創った実業家、
サミュエル・コートールドの審美眼たるや。

ポスターになっている「フォリー=ベルジェールのバー」の摩訶不思議さ、
セザンヌ作品群の贅沢さが、特に印象に残りました。

私が観た日は特に混んでいたため、
ゆっくり優雅に絵を鑑賞という雰囲気ではなかったのですが、
もし余裕がありましたら、下記に記載した公式HPの
「みどころ」の「3 名画を読み解く」がわかりやすくて、親切です。

<みどころ>
1. マネ、最晩年の傑作《フォリー=ベルジェールのバー》来日

作品の大部分は、鏡の中の世界。さまざまな解釈を呼び起こしてきた女性の表情と鏡像のずれ、画面左上にちらりと見える曲芸師の足、精緻に描かれたカウンターの静物など、マネはさまざまな要素を卓越した技術でひとつの画面に収めています。マネの画業の集大成が約20年ぶりに来日します。

2. ルノワール、ゴーガン、セザンヌなど、巨匠たちの作品を堪能

第1回印象派展に出品されたルノワールの《桟敷席》、タヒチ滞在期の謎めいたゴーガンの名画《ネヴァーモア》をはじめ、イギリス随一のセザンヌ・コレクションから、油彩画10点、日本初公開となるセザンヌの手紙が出品されます。

3. 名画を読み解く

コートールド美術館の研究所の展示施設という側面に着目し、名画を「読み解く」方法を紹介します。画家の語った言葉や同時代の状況、制作の背景、科学調査により明らかになった制作の過程などを知ることで、新たな見方を楽しむことができるかもしれません。

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<コートールド美術館展>
ロンドンにあるコートールド美術館のコレクションから、印象派・ポスト印象派の作品を紹介します。実業家サミュエル・コートールドが収集したコレクションを核に1932年に設立された同館は、美術史や保存修復において世界有数の研究機関であるコートールド美術研究所の展示施設です。本展覧会では、その研究機関としての側面にも注目し、画家の語った言葉や同時代の状況、制作の背景、科学調査により明らかになった制作の過程なども紹介し、作品を読み解いていきます。

日本の風景のようだと語られたファン・ゴッホによるアルルの風景《花咲く桃の木々》、19世紀後半の近代都市パリの風俗を映すルノワールの《桟敷席》やマネの《フォリー=ベルジェールのバー》、科学調査が作品の秘密を解き明かしたゴーガンの《ネヴァーモア》やモディリアーニの《裸婦》などをはじめ、選りすぐりの絵画・彫刻約60点を展示します。(HP抜粋)

茶の湯の名碗 高麗茶碗@三井記念美術館

素朴で大地を感じます。
朝鮮半島で作られた日常的な茶碗が、日本に渡り、日本人好みに作られました。
産地や製法、さまざまな茶碗は、今もなお魅力があります。時を超えた輝きがあります。

時を超え大切にされている食器がある一方で、
私たちの日常使っている簡易食器やペットボトルなど、大地に帰らないゴミとなる製品があります。
どうにかしなくてはいけないのだろうな、と素敵な茶碗を見ながら、そんなことを思わずにはいられませんでした。

三井記念美術館は、三越百貨店 日本橋三越本店お隣の三井本館ビル7階にあり、
クラシカルな雰囲気と、現代のモダンな雰囲気を兼ね備えた、ラグジュアリーな美術館です。

廊下の年代物の重厚な金庫が、伝統と信頼ですね。

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美術館共通のお得なチケット

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