ツイン・ピークス The Return:Twin Peaks The Return

ツイン・ピークス The Return

皆様、この秋の連休をいかがお過ごしでしょうか。

ここ最近、大好きなドラマの25年ぶりの続編にはまっています。
「ツイン・ピークス The Return」です。

ツイン・ピークスは、米国で1990年~1991年放送され、
日本ではWOWOWで1991年から放送され、さらにNHKでも放送されました。
製作総指揮はデヴィッド・リンチとマーク・フロスト。

当時、ちょっぴり怖いけれど、一度観てしまったら最後、
続きを見ないわけにはいかず、友人たちも私も、それはもう夢中で観ていました。

クーパー捜査官を演じたカイル・マクラクラン、
マーガレット・ランターマン演じたキャサリン・E・コールソン、
ローラ・パーマーを演じたシェリル・リーなど、
当時の出演者がいい具合に年を重ねて出演しています。

今回も、毎放送、ワクワク。
あのおなじみのオープニング音楽が流れるやいなや、
デヴィッド・リンチの世界に身をゆだねております。

これから初めてご覧になる方は、下記の順番がおすすめです。
シーズン1
シーズン2
ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間(劇場公開)
今回のシーズン3 The Return

霧深いツインピークスへ。
チェリーパイとコーヒーをおともにどうぞ。

2017年10月10日の感想

刑事モース~オックスフォード事件簿~ Endeavour

刑事モース endeavour

皆様は、海外ドラマをご覧になりますか。

12月に入り、「ダウントン・アビー2:Downton Abbey 2」がスタート!
DVDのレンタルをしないで待っていたので、とっても嬉しいです。

英国ドラマ繋がりです。ジャンルも、雰囲気も違いますが、
「刑事モース~オックスフォード事件簿~:Endeavour」をご紹介します。
「Case 7 亡霊の夜想曲」、とっても面白かったです。

犯人にたどり着くまでのプロセスにドキドキします。
そこかしこに小ネタがちりばめられており、
ラスト数分怒涛の如く物語が回収されていきます。
暗く陰鬱なのですが、いつもながら結末が切なくて、余韻のある作品です。

「刑事モース~オックスフォード事件簿~」は
WOWOWで単発で放送される、モース警部の若い頃の物語。
ジャンルはミステリーになります。

ミステリーがお好きでしたら、ぜひご覧ください。

<刑事モース~オックスフォード事件簿~:Endeavour>
初期は「新米刑事モース」というタイトルでしたが、
回を重ねて「新米」ではなくなり、「刑事モース」になりました。

英国の作家コリン・デクスターが生み出し、
「英国で最も好きな探偵」第1位に選ばれたこともあるモース警部。
その人気はシャーロック・ホームズをしのぐという声も。
TV化した「主任警部モース:Inspector Morse」(DVD題「モース警部シリーズ」)は
1987~2000年に全33話が作られ、日本でも人気を博した。
本作は時間をさかのぼり、新米刑事時代のモースを描いた、
前日譚の正統派ミステリー。(WOWOW番組紹介より抜粋)

モース警部の部下ルイスが主人公のスピンオフ「オックスフォードミステリー ルイス警部」が2006年にITVで制作・放送された。この作品ではルイスは警部に昇進している。これまでに9シリーズが制作され、最新作は2015年10月に放送された。アメリカでは”Inspector Lewis” のタイトルでPBSで放送された。(wikiより)

<Case 7 亡霊の夜想曲 さわりのあらすじ(ネタバレなし)>
博物館で、元紋章官ヴァイスの他殺体が見つかる。
遺体の横にはなぜか凶器ではないインドの刀剣カタールが置いてあった。
犯行時に博物館に見学に来ていた女子生徒7名に話を聞くために
モースは女学校を訪れるが、女学校の風変わりな雰囲気にただならぬものを感じる。
そしてまもなく、女学校で失踪事件が起きる。
モースは2つの事件の関連性をにらみ捜査を進めると、
100年前のある事件と関係している可能性が浮上して・・・。

2014年12月15日の感想

グリー glee

グリー glee

「グリー」、ご覧になったことはありますか。

SNSやゲームなどのインターネットメディア事業を展開している会社ではなく、ドラマの方です。
舞台・ミュージカル好き、また音楽好きにも、たまらない海外ドラマです。

「高校合唱部員たちと顧問教師ウィルの奮闘を描くミュージカルコメディー。
ドラマで歌われる楽曲は70年代ポップスから最新ヒット曲まで、世代を超えた名曲が満載!」(webより抜粋)

オープニングとともに「Jump」(1983)ヴァン・ヘイレンが流れ、エンディングは「Don’t Stop Believin’ featuring レイチェル&フィン」オリジナル曲(1981)ジャーニーで余韻に浸ります。毎回テーマにぴったりの楽曲、そして出演者たちのパフォーマンスが素晴らしい。

このドラマでは、アメリカの高校生には定番であるピラミッド型のヒエラルキーがあり、
アメフト部やチアリーディング部に所属することが人気者の頂点であるならば、
グリー部はいじめられっ子や個性的な子の集まったクラブ。
いわゆる「負け犬(ルーザー)」という底辺の扱いを受けています。

内容は青春ドラマではありますが、懐かしい楽曲も多いので、
30代40代50代さらに上の年代の方々も、きっと楽しめるのではないでしょうか。
オリジナルの曲を知っていれば知っているほど楽しめます。
「Somebody to Love」(1976) クイーンとか「smile」チャップリンとか、本当にイイのです。

ゲストの豪華さは、見どころのひとつです。
・ジョシュ・グローバン(Josh Groban)
・クリスティン・チェノウェス(Kristin Chenoweth)
ミュージカル「Wicked」のグリンダ役
代表作「きみはいい人 チャーリー・ブラウン」のサリー役、「ザ・ホワイトハウス」のシリーズ2004年秋からのシーズン、「奥さまは魔女」、「ピンクパンサー」、「プッシング・デイジー ~恋するパイメーカー~」のオリーヴ・スヌーク役など
・イディナ・メンゼル(Idina Menzel)
ミュージカル「Wicked」でエルファバ役
代表作「Rent」モーリーン役、「魔法にかけられて/Enchanted」、「Kissingジェシカ/Kissing Jessica Stein」など
・ジョナサン・グロフ(Jonathan Groff)

一見楽しい能天気なドラマですが、このドラマの製作者たちの意図は、
「自己があるがままの自己として存在するとき、他者からの差別や偏見があったとしても、
自己を表現することを恐れない。自己を表現したとき、自己だけでなく他者をも感動させる」です。

一方、差別される側の人間が悩みながらも自己を解放し歓喜していく課程をドラマで観ることで、
つまり私たちが追体験することによって、「差別・迫害をしない」、「そのままを受け入れる」と
自然と相手を思うことができるのではないでしょうか。

差別される側の人間とは、このドラマの中では、
性格上の個性があること、複雑な家庭環境であること、人種的なもの、宗教的なもの、
同性愛者であること、身体障害者であること、社会での少数派であることなど。

重くシリアスに描こうとすれば重厚感のあるドラマとして描けるものですが、
そこをあえて軽めのコメディードラマに仕上げているところが、とても好感が持てます。

最近の日本の学校でおこっている、すでに犯罪といっていい深刻な「いじめ」。
「自己があるがままの自己として過ごし、自己を表現できる学校・社会であって欲しい」そんな風に思います。

もしよかったらどうぞ。

<gleeとは>
自分を解放し歓喜すること。また合唱部の合唱のこと。
本作品の「グリー」は歌ありダンスありの「ショウ・クワイヤー(Show Choir)」。
エンターテイメント性に富んだパフォーマンスを繰り広げる。

<キャスト&スタッフ>
製作総指揮:ライアン・マーフィー
製作&脚本:ブラッド・ファルチャック
製作&脚本:イアン・ブレナン
ウィル:マシュー・モリソン
フィン:コーリー・モンテース
レイチェル:リー・ミッシェル
スー:ジェーン・リンチ
エマ:ジェイマ・メイズ
クイン:ディアナ・アグロン

2012年7月20日の感想

グレーテルのかまど

グレーテルのかまど

皆様にとって、ほっとするお菓子、元気になるお菓子はございますか。
お菓子や食品だけではない、精神的な「元気の源」はございますか。

「グレーテルのかまど」
15代目ヘンゼル役の瀬戸康史くんが、かまど役のキムラ緑子さんと、番組のお菓子作りのスタッフの力を借りて、
テーマとなるお菓子の物語を交えながら、お菓子を作っていくテレビ番組です。

昨年(2011年)から、すっかりはまってしまいました。

美しくおいしそうなお菓子に、毎回「食べたいなぁ」という気持ちでいっぱいになります。
人と人との関係をつなぐお菓子が、本当に良いのですよね。
瀬戸くんと緑子さんのやりとりがとっても可笑しいんですよ。
お菓子を作る男の子は見ていて微笑ましいです。

今まで紹介された物語はこんな感じです。

小津安二郎の「ショートケーキ」、資生堂パーラー
池波正太郎の「ホットケーキ」、万惣(閉店)
手塚治虫の「チョコレート」
正岡子規の「桜餅」
宮沢賢治の「アイスクリーム」
スヌーピー(チャールズ・シュルツ)の「チョコチップクッキー」
イギリスグランマの「フルーツケーキ」
赤毛のアンの「チェリーパイ」

最近(2012年)は、「カンノーリ」
「ゴッドファーザー」に、たびたび登場するイタリアのシチリアのお菓子です。

番組はこのセリフからスタートします。

「うれしいとき、悲しいとき、もうひとふんばりしたいとき。
ひとくち口にすると、何だか元気になってしまうのがスイーツ。
皆さんがよくご存知の「あの人」にも、
スイーツの持つ不思議な力に励まされたり、温かい気持ちにひたった経験が。
そんなスイーツにまつわる数々の物語や思いがけない誕生のドラマをお届けします。」

<グレーテルのかまどのコンセプト(以下HPより抜粋)>
仕事や子育てに追われながらも「ひと息つける自分の時間」を大切にしたい。
そんなオトナの女性のために「美しく」「優しく」「柔らかく」 スイーツに迫る。

<グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」>
それは「お菓子の家」が象徴する甘いお話・・・というわけではありません。
物語は、お菓子の家の「かまど」をのぞきこんだ魔女の背中をグレーテルが突き飛ばす、という壮絶なラストをむかえます。

自らの才覚でたくましく人生を切り拓いた女の子・グレーテル。
番組はすべての現代の「オトナになったグレーテルたち」に向けて制作。
甘いだけじゃない、厳しさやつらさもかみしめる大人の女性にこそ満足してもらえる、
深くて美しいスイーツの物語をお届けします。

2012年5月4日の感想

NHK Eテレが2011年に放送を開始。
現在2022年ですから、11年続いている番組になりました。

十五代ヘンゼル&ナビゲーター瀬戸康史君は「鎌倉殿の13人」に出演中。
役者のキャリアと同じように、お菓子続作りのキャリアも相当なものです。

かまどの声&ナレーションのキムラ緑子さんとのほっこりした会話が私は大好きです。
ちなみにヘンゼルの姉は、黒板に謎のメッセージを残し、お菓子完成時に帰ってくる設定ですが、
今まで番組に出演したことはなく、幻のキャラクターです。

あんこや和菓子、甘みの強いお菓子は私自身は得意ではありませんが、
美しく美味しいお菓子に心をなぐさめられる人々の物語にはいつも共感しています。2022年11月25日記

SHERLOCK シャーロック

SHERLOCK シャーロック

コナン・ドイルのシャーロック・ホームズは好きですか?

小説、昔ながらのBBCのドラマシリーズ、映画も大好きなので、何の情報もないまま
2011年8月にNHK-BSで3夜連続で放送されたこの「SHERLOCK」(BBC)を観ました。
英グラナダTVの「シャーロック・ホームズ」が最高だと思っていましたが・・・。
 
ものすごく、面白かったです!

ネタバレしちゃうと大変なのであまり物語にはふれませんが、
時代設定は現代のロンドンになり、ホームズは自称「コンサルタント探偵」です。

現代ならではのスマートフォンを捜査に使ったり、
シャープでスピード感あるドラマに仕上がっています。
少し落ち着いた暗めの雰囲気、英国物らしいユーモアもたっぷりです。

ホームズの変人っぷり、相棒ワトスンとのやりとりが、本当にイイ感じです。

「シャーロック」「ジョン」と、お互いをファーストネームで呼び合うんですよ。
原作の小説や映画などでは、大抵ファミリーネームで呼び合っていますから、
この辺が、とても今日的ですね。対等な関係、これが特徴の一つかもしれません。
ワトスンがトラウマを抱えているという、このドラマならではの解釈がすごく納得です。
お互いを尊重している雰囲気がたまらないですね(ゲイと勘違いされちゃったり)

ホームズとワトスンの関係だけでなく、
ホームズとホームズのエリートなお兄さんマイクロフトとの関係も注目です。

ジム・モリアーティ役のアンドリュー・スコット、とても素敵ですよ!

機会がございましたら、ぜひご覧くださいませ。

<出演> 
シャーロック・ホームズ: ベネディクト・カンバーバッチ
ジョン・ワトスン: マーティン・フリーマン
レストレード警部: ルパート・グレイヴス
ハドソン夫人: ウーナ・スタッブズ
マイクロフト・ホームズ: マーク・ゲイティス(製作総指揮のひとり)
ジム・モリアーティ: アンドリュー・スコット

<製作総指揮>
スティーブン・モファット、マーク・ゲイティス、ベリル・バーチューほか

SHERLOCK シャーロック NHK海外ドラマ
BAFT(英国アカデミー賞)受賞

<ジョン・ワトスンのブログ>
小説ではワトスンが事件を記録したことになってるように、このドラマはブログに事件を記録します。(英語)
ドラマ放送中は、ブログ(英語)公開していました。

ワトスンって発音しますか?それともワトソン?
すごく迷っちゃいますね。(どっちでもいいですね)

2011年9月14日の感想

<作品リスト>
第1シリーズ 2010年
「ピンク色の研究」 ”A Study in Pink”
「死を呼ぶ暗号」 “The Blind Banker”
「大いなるゲーム」 ”The Great Game”

第2シリーズ 2012年
「ベルグレービアの醜聞」 ”A Scandal in Belgravia”
「バスカヴィルの犬(ハウンド)」 ”The Hounds of Baskerville”
「ライヘンバッハ・ヒーロー」 ”The Reichenbach Fall”

クリスマス・ミニエピソード 2013年
「幸せな人生を」 ”Many Happy Returns”

第3シリーズ 2014年
「空からの霊柩車」 ”The Empty Hearse”
「三の兆候」 ”The Sign of Three”
「最後の誓い」 ”His Last Vow”

特別編 2016年
「忌まわしき花嫁」 ”The Abominable Bride”

第4シリーズ 2017年
「六つのサッチャー」 ”The Six Thatchers”
「臥せる探偵」 ”The Lying Detective”
「最後の問題」 “The Final Problem”

追記

回を重ねるごとにベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマンが息の合ったコンビとなりました。
小ネタの沢山つまった大変面白いドラマでした。

余談になりますが、このドラマ一押(一推し)のアンドリュー・スコットが
「Fleabag フリーバッグ」ではセクシーな神父さん役で、
これまたとても良かったです。2022年11月23日記