整体入門 野口晴哉

整体入門 野口晴哉

整体入門 野口晴哉
整体入門 野口晴哉 ちくま文庫

野口整体の創始者である野口晴哉先生が、初心者に向けてわかりやすく「野口整体」のポイントを解説しています。

この本を読むのは、2度目です。最初の数年前に読んだ時よりも、「なるほど」と納得しながら読むことができました。腑に落ちるというのでしょうか。再読したくなるタイプの本です。

西洋医学に慣れている方には、気というもののとらえ方など、疑問に思うかもしれません。しかし、ヨガを行っている皆様には、腑に落ちる点も多いのではないかと思います。体癖論、活元運動、愉気法、についても語っています。

<潜在している体力>
「表面に表われている体力だけが体力の全てではなく、潜在している体力も体力であることを自覚し、自発的に行為すれば、こういう力を活発に喚(よ)び起こすことができるのだ」(本より引用)
※こういう力とは、もともと自分が持っている自分で治る力

「病気になった時など、他人の知識や後援をあてにして、潜在的に持っている力を発揮しないで不平ばかり言っているようなことはおかしい。頼ることやすがることばかりを考え、他人の力をあてにしているから、自分の力が働かないのである」と耳が痛くなるような手厳しい言葉です。おっしゃるように、確かに私たちが忘れがちなことなのではないかと思うのです。

「病気になるのも、治るのも通して一つの自然の力です」とも語っています。

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