クリムト没後100年記念の過去最大級の展覧会です。
女性の肖像画、「ファム・ファタル」(宿命の女)を多く描いています。
官能がテーマ。エロスとタナトスが何度も繰り返し。
実際に家族や絵のモデル、数多くの女性たちに囲まれて暮らし、
「ファム・ファタル」的な女性との関係もあったためか、
どの女性たちも、とても魅力的です。
世紀末の帝政オーストリアの大都会ウィーンで、
社会的に抑圧されて生きている女性たちにとって、
クリムトの前で、そして絵の中では、伸び伸びと振舞えたのかもしれません。
ウィーン大学大講堂の天井画の「哲学」「医学」「法学」の「学部の絵」3点を制作。
あまりにもネガティブだったため、大学にふさわしくないとのことで、大論争が起こります。
その後、ナチスに没収されたり、燃やされたり、大変な道をたどることになります。
1902年第14回分離派展(ベートーヴェン展)に出展された
「ベートーヴェン・フリーズ」が今回展示されています。
迫力があります!
「ユディトⅠ」をはじめとした、金の使い方。とても素敵でした。