今回のテーマは
「統合ヘルスケアとヨーガ療法」
統合ヘルスケアとは、
個人の心身全体に焦点を当て、医療や福祉、予防など多様なサービスを連携させて提供する包括的なアプローチ。
単一の専門分野に限定せず、医療従事者が連携し、患者中心のケアを目指すこと。
名古屋学会は、2025年7月5日(土)6日(日)2日間、名古屋大学とオンラインで開催されました。
私はオンラインでリアルタイムで参加いたしました。
<<プログラム>>
<大会長講演>
佐藤寿一先生
「総合診療そして統合ヘルスケアとの出会い」
<招待講演1>
工藤千秋先生
「瞑想と祈りの目指すところ ~認知症高齢者へのYoga療法の意義~ 」
<理事長講演>
木村慧心先生
「統合医療としてのヨーガ療法」
<招待講演2>
郭 建軍先生
「Yoga therapy drives the development of a new holistic health service industry and its application prospects in China」
<招待講演3>
冨田恵先生
「米国の統合的な乳がんチーム医療の現場~予防からサバイバーシップに至るまでの包括的な医療をめざして~」
下記、恐れ入りますが、敬称略します
<セミナー>
「漢方、鍼灸、アロマ、カウンセリングの世界」
胡 暁晨(名古屋大学医学部附属病院総合診療科)
児山 俊浩(日本鍼灸師会 副会長、東洋医学総合はりきゅう治療院 一鍼)
中村 智美(株式会社木花・英国IFPA認定アロマセラピスト・真宗大谷派僧侶)
鈴木 美砂子(岐阜県総合医療センター)
<デモンストレーション>
統合ヘルスケアの実践:
模擬RTD(ラウンドテーブルディスカッション)
伊藤京子 (名古屋大学大学院医学系研究科総合診療医学)
<医師>
松葉泰昌(名古屋大学医学部附属病院総合診療科)
嶋芳成(横井医院)
<中医師>
胡暁晨(名古屋大学医学部附属病院総合診療科)
<ヨーガ療法士>
中澤香代
<アロマ療法士>
安田由佳(KANON CREATION)
中村智美(株式会社木花、英国IFPA認定アロマセラピスト、真宗大谷派僧侶)
吉田一江(おおすぎハツノ内科クリニックアロマ外来)
<鍼灸師>
長谷川栄一(長谷川鍼灸院)
長岡哲輝(長岡治療院)
<臨床心理士>
藤江里衣子(藤田医科大学医学部医療コミュニケーション、名古屋大学医学部附属病院総合診療科)
<管理栄養士>
森口幸子(あまの創健トータルヘルス研究所)
<対談シンポジウム>
「様々な療法家からみた統合ヘルスケアセミナー」
伊藤 京子(名古屋大学大学院医学系研究科総合診療医学)
中澤 香代(ヨーガ療法士)
児山 俊浩 (日本鍼灸師会 副会長、東洋医学総合はりきゅう治療院 一鍼)
安田 由佳(KANON CREATION)
藤江 里衣子(藤田医科大学医学部医療コミュニケーション、名古屋大学医学部附属病院総合診療科)
<招待講演4>
コンセプシオン カンパ ウエルゴ先生
「Integrative Medicine in Cuba: a collection of experiences」
<分科会1>
「統合ヘルスケア視点の食養生~脂質異常症(高脂血症)予防のための食事と体質改善」
森口 幸子(管理栄養士)
都築 雨佳(漢方専門医)
及川 史歩(アーユルヴェーダ医)
<分科会2>
「企業で行うヨーガ療法」
<分科会3>
「冨田先生のキャリアトーク」
<分科会4>
「個別症例10名へのヨーガ療法指導デモンストレーション」
<分科会5>
「スワミ・メダサーナンダ師の講話 ヴェーダーンタ協会僧侶としての日本での30年間の経験」
<一般演題・口頭発表>
<特別企画 ココからカフェ>※現地参加者限定
様々な現場で活躍するヨーガ療法士が大集合
医療 (精神科領域/病院内アルコール依存症指導)・教育・ダルク (依存症回復施設)・被災地支援
「本場インドのsVYASA大学の在校生・卒業生」
「つながろう! 癒しとケアの専門家カフェ」
「ヨーガ療法体験会」

7月開催された学会の記事を、9月現在記載するのもどうかと思ったのですが、備忘録として。
また必要な方のご参考になればと思い記載いたします。
教室にいらした生徒さんとは、学会の後に、ご報告しております。
医療において、専門分野というものが確立しています。
私たちが体調を崩した時、「どの科を受診したらよいのだろうか」
大きな病院に行ったら、呼吸器科内科、呼吸器外科、脳内神経科、
精神科、婦人科、循環器科など様々な科が存在しています。
ぴったり合う科を受診でき、合う医師に出会えたら幸運ですが。
そうでない場合、様々な病院や科を受診してみたけれど、
「ピンとこない」
ドクターショッピングになる可能性が高くなってしまうかも。
ドクターショッピング:診断や治療に不満を感じて複数の医療機関を渡り歩く行為。
統合医療は、かなり変わった医療の試みであると思います。
ひとりの患者さんのためにそれぞれの専門を持つ人々がチームで取り組みます。
そのチームメンバーの中にヨーガ療法士が存在しています。
1つ目の病院で、採血、エコー、MRI、CT、いろいろ調べてもらったけど、、、。
薬を飲んでいるけど、、、。
効果がわからない、感じられない、なんだか不安。
どこの科に行ったらいいのかわからなくなってしまった。
統合医療科で、
自分のために提案してくれる。チームで取り組んでくれている。
代替医療とよばれているもの、
ヨガがいいのか、鍼がいいのか、お灸がいいのか、アロマがいいのか。
「ヨガとお灸でやってみましょう」などの提案は、
心強く感じるのではないかと思います。
近代西洋医学だけでなく、補完・代替療法や伝統医学を組み合わせて、
おひとりおひとりに合わせた医療を提供すること。
今後、統合医療科でのチーム医療は、
困っていらっしゃる方々の助けになるのではないかと思います。