マティス展 The Path to Color 東京都美術館

残暑厳しい毎日です。皆様、いかがお過ごしでしょうか。

この春夏、開催されていた「マティス展」です。
2023年8月20日に終わってしまったのですが・・・。
色彩・光、ボリュームといい、とても良かったです。

マティスの作品は、穏やかな幸せな気持ちにさせてくれる作品が多く、
真夏の館内で、ひととき、ほーっとさせてくれました。

この猛暑という季節的なものなのか、私の心の状態なのか、
「ニースの室内、シエスタ」「夢」あたりの爽やかな静けさ。
おそらく、優しい温かい人柄が影響しているのだと思います。

晩年、「色彩の魔術師」と言われるマティスが手掛けた教会、
南フランスの「ヴァンス・ロザリオ礼拝堂」が、
色彩と光にあふれていて、明るくて本当に素敵です。
展覧会の最後のコーナーで4Kで体感できます。

病の中、きっと大変だったに違いないのですが、
人生の集大成、教会を作ったというのが、またジーンときたりしますね。

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<アンリ・マティス(1869-1954年)>
20世紀を代表するフランスの画家。「色彩の魔術師」。
強烈な色彩によって美術史に大きな影響を与えたフォーヴィスム(野獣派)の中心的な存在として活動したのち、絵画の革新者として、84歳で亡くなるまでの生涯を、感覚に直接訴えかけるような鮮やかな色彩とかたちの探求に捧げた。彼が残した仕事は、今なお色あせることなく私たちを魅了し、後世の芸術家たちにも大きな影響を与え続けている。

<ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター>
通称「ポンピドゥー・センター (Centre Pompidou)」。
パリ4区のサン=メリ地区にある総合文化施設である。1969年に、近代芸術の愛好家でもあったジョルジュ・ポンピドゥー大統領 (1969-1974) が、首都パリの中心部に造形芸術のほか、デザイン、音楽、映画関連の施設および図書館を含む近現代芸術拠点を設ける構想を発表。1977年にヴァレリー・ジスカール・デスタン大統領により落成式が行われた。設計を手がけたのは建築家レンゾ・ピアノ、リチャード・ロジャースおよびチャンフランコ・フランキーニ(フランス語版)である。当初は、デザインが斬新すぎて歴史ある建物が立ち並ぶパリの美観を損ねるなどの批判があったが、レンゾ・ピアノは「いかめしい文化施設のイメージを破壊したかった。これは芸術と人間のこの上なく自由な関係の夢であり、同時にまた、街の息吹が感じられる場である」と語った。

ポンピドゥー・センターは、主に公共情報図書館(仏式1階から3階)、国立近代美術館・産業創造センター(フランス語版)(4階から6階)、映画館、多目的ホール、会議室、アトリエ・ブランクーシ、カンディンスキー図書館および国立音響音楽研究所 (IRCAM) により構成される。

国立近代美術館は、ピカソ、カンディンスキー、マティス、シャガール、レジェ、ミロ、ダリ、デュビュッフェ、ウォーホル、モンドリアン、ニキ・ド・サンファルなどの作品をはじめとする100,000点以上の作品を所蔵し、近現代美術のコレクションとしては欧州最大、世界的にもニューヨーク近代美術館 (MoMA) に次いで第二の規模である。(wikiから)

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コートールド美術館展 魅惑の印象派@東京都美術館

英国ロンドン市内にあるコートールド美術館が改修工事のため、
貴重な作品が東京上野で観ることができます。

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名画といわれる作品が次から次へと・・・。
短期間で作品をコレクションし、美術館、修復・研究部門まで創った実業家、
サミュエル・コートールドの審美眼たるや。

ポスターになっている「フォリー=ベルジェールのバー」の摩訶不思議さ、
セザンヌ作品群の贅沢さが、特に印象に残りました。

私が観た日は特に混んでいたため、
ゆっくり優雅に絵を鑑賞という雰囲気ではなかったのですが、
もし余裕がありましたら、下記に記載した公式HPの
「みどころ」の「3 名画を読み解く」がわかりやすくて、親切です。

<みどころ>
1. マネ、最晩年の傑作《フォリー=ベルジェールのバー》来日

作品の大部分は、鏡の中の世界。さまざまな解釈を呼び起こしてきた女性の表情と鏡像のずれ、画面左上にちらりと見える曲芸師の足、精緻に描かれたカウンターの静物など、マネはさまざまな要素を卓越した技術でひとつの画面に収めています。マネの画業の集大成が約20年ぶりに来日します。

2. ルノワール、ゴーガン、セザンヌなど、巨匠たちの作品を堪能

第1回印象派展に出品されたルノワールの《桟敷席》、タヒチ滞在期の謎めいたゴーガンの名画《ネヴァーモア》をはじめ、イギリス随一のセザンヌ・コレクションから、油彩画10点、日本初公開となるセザンヌの手紙が出品されます。

3. 名画を読み解く

コートールド美術館の研究所の展示施設という側面に着目し、名画を「読み解く」方法を紹介します。画家の語った言葉や同時代の状況、制作の背景、科学調査により明らかになった制作の過程などを知ることで、新たな見方を楽しむことができるかもしれません。

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<コートールド美術館展>
ロンドンにあるコートールド美術館のコレクションから、印象派・ポスト印象派の作品を紹介します。実業家サミュエル・コートールドが収集したコレクションを核に1932年に設立された同館は、美術史や保存修復において世界有数の研究機関であるコートールド美術研究所の展示施設です。本展覧会では、その研究機関としての側面にも注目し、画家の語った言葉や同時代の状況、制作の背景、科学調査により明らかになった制作の過程なども紹介し、作品を読み解いていきます。

日本の風景のようだと語られたファン・ゴッホによるアルルの風景《花咲く桃の木々》、19世紀後半の近代都市パリの風俗を映すルノワールの《桟敷席》やマネの《フォリー=ベルジェールのバー》、科学調査が作品の秘密を解き明かしたゴーガンの《ネヴァーモア》やモディリアーニの《裸婦》などをはじめ、選りすぐりの絵画・彫刻約60点を展示します。(HP抜粋)