新・桃山の茶陶@根津美術館

師走、皆さま、いかがお過ごしですか。

忙しいと、時間の余裕・心の余裕がなくなりがちですが、
「こういう時こそ」と、細切れ時間、根津美術館に向かいました。

仏像も陶器も素晴らしく、
お庭の散歩が、なによりも心を和ませてくれました。

冬の雨上がりの澄んだ空気、緑の葉、紅葉、湿った岩や苔、
池に映る夕暮れ時の色・・・

皆さまにも、季節を感じ、
少しでもほっとして頂けたらと思い、今回写真多めにしてみました。

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<新・桃山の茶陶>
信楽・備前・伊賀の大胆な篦目(へらめ)と歪み、志野の白釉に浮かぶ力強い鉄絵、織部の多彩な形と爽快な釉薬の掛け分け、そして唐津の自由な文様表現。16~17世紀初頭に作られたこれら「桃山の茶陶」は、唐物にはない和物茶陶ならではの魅力に溢れ、日本を代表するやきもののひとつとなっています。
根津美術館では平成元年(1989)に、このような桃山の茶陶を紹介する展覧会を開催しました。それからおよそ30年の間に研究が進み、中でも最も大きな発見は京都三条瀬戸物屋町と、それを営んだ商人たちの存在でした。やきものを求める顧客の変化と増大を背景に新たな流通ルートが作られたことにより、現代の私たちが見ても斬新なデザイン性の高い茶陶が誕生したことがわかってきました。
本展覧会では「生産」と「流通」という観点から、京都で出土した資料とともに伝世の茶道具を展示して、最新の桃山の茶陶の世界をご覧いただきます。(HP抜粋)

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ピエール・ボナール展@国立新美術館

オルセー美術館特別企画、ボナールの大回顧展です。

なにより、色がとても美しい。

日本好きのナビ派ということで、浮世絵を思わせ、まるで馴染みの絵を見るかのようです。

色の美しさ、視覚の心地良さを重要視し、人物に関しては、顔がぼや―っとしていて、表情がよくわかりません。はっきりさせたくなくて、わざとそうしていたのでしょうか。

後に妻となるマルトをモデルにした「入浴する裸婦」。
彼女との関係が非常に気になりました。彼女は神経症を患っていたため、1日に何度も入浴し、それは、ボナールと彼女にとっての日常であり、その場面とのこと。入浴療法という治療法があったようです。

私たち日本人は、療法と言われなくとも、温泉やお風呂が大好きな人が多いですよね。シャワーだけよりも、お風呂につかりたい。

冷んやりとした鉛色の小さなタライに入るマルトに、ポカポカと温かいお風呂を体験させてあげたかったです。

ブルジョワ的な生活を批判しながらも、その恩恵を受けていた。矛盾の多い性格だったのかも。

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<ピエール・ボナール>
19世紀末のフランスでナビ派の一員として出発した画家ピエール・ボナール(1867‐1947年)は、浮世絵の影響が顕著な装飾的画面により、「日本かぶれのナビ」の異名を取りました。20世紀に入ると、目にした光景の印象をいかに絵画化するかという「視神経の冒険」に身を投じ、鮮烈な色彩の絵画を多数生み出します。本国フランスでは近年ナビ派の画家たちへの評価が高まり、2015年にオルセー美術館で開催されたピエール・ボナール展では51万人が魅了され、2014年のゴッホ展に次ぐ、歴代企画展入場者数の第2位を記録しました。本展覧会は、オルセー美術館の豊富なコレクションを中心に、国内外のコレクションのご協力を仰ぎ、130点超の作品で構成されるボナールの大規模な回顧展です。油彩72点、素描17点、版画・挿絵本17点、写真30点といったさまざまなジャンルを通じて、謎多き画家ボナールの魅力に迫ります。(HP抜粋)

縄文 1万年の美の鼓動(縄文展)@東京国立博物館 平成館

「ニッポンの、美の原点。」

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光、闇、天、地、海、山、森、川・・・。
自然とともに生きてきた縄文の人々。
今回、北から南まで、さまざまな作品が勢ぞろい。
どの作品もエネルギーにあふれています。

子供から大人まで楽しめる展示です。
教科書に掲載されていた「遮光器土偶」の不思議さ。

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生活習慣や文化、宗教観など、今も研究中で、
まだよくわかっていないことも多く、
そのあたりもワクワクしますね。

別室の、国宝6作品がみどころです。

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イントゥ ザ ピクチャーズ@東京都写真美術館

恵比寿の東京都写真美術館のコレクション展です。

皆様もどこかで観たことのある、おなじみの作品ばかり。
あまり堅苦しくない、気軽な展示です。

ちょうどワークショップの日と重なっていました。
参加者の皆さん、思い思いのことを語っていらっしゃいました。
(耳をダンボにしていたわけではないのですが、聞こえてきたのでした)

ひとつの作品にも、いろいろな解釈がある。
違いがあることを感じる中で、皆でシェアする。
学生時代をふと思い出し、懐かしい気持ちになりました。

館内、涼しく快適です。
よかったらどうぞ。

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